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- 2015/11/30 掲載
第二創業を視野に――イーブックイニシアティブジャパンのオフィス移転計画とは?
イーブックイニシアティブジャパンがオフィス移転にかけた思いとは
2000年創業のイーブックイニシアティブジャパンは、マンガやライトノベル、ビジネス書など5000万冊以上の電子書籍を販売してきた。特にこの数年は、スマートフォンやタブレットの普及によって、売上げもわずか4年で約5倍に拡大した。現在は41万冊を超える品揃えを誇り、会員数も2014年11月に100万人を突破した。グローバル展開にも積極的で、今年4月には中国・上海に合弁会社を設立。さらには11月からインドネシアで日本のマンガを中心とした電子書籍販売サービスを開始している。
成長過程にあるイーブックイニシアティブジャパンにとっては、余裕のあったはずのオフィスもすぐに手狭になった。スペースだけの問題に加え、部門ごとに形成された島の弊害で社内のコミュニケーションがスムーズにいかなくなったという。
「創業以来15年の間に3回のオフィス移転を行いました」と語るのが、コーポレート本部 本部長 辻 靖氏だ。
前回のオフィス移転は2013年6月。約560平方メートルで余裕があると思われたが、特に工夫を凝らしたり、目的をもった配置にしたりということはなく、上司が窓を背に座り、社員たちはデスクを向かい合わせて、「島」を形成するという昔ながらの日本の会社の風景をつくっていた。
そこで今回の移転では、スタッフ間で情報や感情を共有することを目的に据えた。2015年3月には社内の移転プロジェクトチームを立ち上げ、部門横断的に6人を選抜して議論を進めていった。
【次ページ】第二創業に向けて「島型」コミュニケーションから脱却
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