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  • 2018/11/19 掲載

情報爆発の時代に「瞬読」スキルは有用すぎる(2/2)

1ページ3秒以下で読む方法とは?

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「瞬読」をマスターするための4つのステップ

 瞬読をマスターするまでの流れは、次の通りです。

ステップ1:変換力を鍛える
画像
図1:誌面にランダムに配置された文字のグループを、自分自身の知っている言葉に高速で変換するトレーニング
 ステップ1では、誌面にランダムに配置された文字のグループを、自分自身の知っている言葉に高速で変換するトレーニングを行います。たとえば、図1にあるように、バラバラに並んだ文字から「百獣の王」という言葉に変換します。

 人間の脳は、「バラバラに見える文字」を、本能的に「既知の情報に変換しよう」とする働きがあります。なぜなら脳は「無秩序な状態」を嫌い、「正常に整った状態」を好むからです。そのような能力を、拙書では「変換力」と呼びます。

 変換力を鍛えるために最も大事なことは、制限時間内で行うことです。適度なリミットがある状況のほうが、脳はモチベーションを上げたり、潜在的に持っている力を最大限に発揮しやすくなったりすることがわかっています。

ステップ2:イメージ力を鍛える
 次の段階では、複数行の文を瞬時に読み取るトレーニングを行います。「文を瞬時に読み取る」と言っても、一言一句、丁寧に読み取る必要はありません。たとえば、次のような文章があったとします。

photo
図2:文字をイメージとして受け取り、ビジュアルとして連想するトレーニング
麦わら帽子をかぶった
小さな女の子が
公園のベンチに座って
シャボン玉をふいています。


 「帽子」「女の子」「ベンチ」「シャボン玉」など、重要なワードだけを読み取ってください。一部の形容動詞や助詞などは、読み飛ばして構いません。そして、読み取ったワードから、図2のようなビジュアルを瞬時に思い浮かべる訓練を行います。それが「イメージ力」です。

 つまり、文字をイメージとして受け取り (インプット)、ビジュアルとして連想 (アウトプット)するトレーニングが、ステップ2です。この訓練を繰り返すと、右脳が刺激されます。

ステップ3:本を右脳読み
 ステップ1、2を終えたら、いよいよ実際に本を右脳で読んでみましょう。

 なるべく多くの文字をいっぺんに見るようにして進めてください。最初は、1行の半分ずつでも大変かもしれません。でも、【ステップ1】【2】【3】を繰り返していくことでだんだん慣れてきて、見ることのできる文字数も増えていくはずです。1行がいっぺんに、2行がいっぺんに、3行がいっぺんに、というように。

 やがては、1ページ丸ごとなど、できるようになる人も珍しくありません。1ページごとに瞬読する人もいれば、2ページ (見開き)ごとを1ブロックとして捉えて瞬読する人もいます。何パターンか試行錯誤を繰り返せば、心地の良い目の動かし方はすぐに見つかるはずです。

 この瞬読を始めた方の多くは、分速1万字程度の読書スピードにまで到達します。わかりやすく言うと、200ページ程度の小説やビジネス書であれば、10分以下で読み終えられる計算です。具体的に言うと「1ページ3秒以下」のスピードで瞬読すれば、これらの目標は楽々クリアできることになります。

ステップ4:本の内容をアウトプット
 いよいよ瞬読の最終ステップです。

 右脳でインプットした情報を口頭で話したり原稿用紙に記入したりして、アウトプットする練習を行います。これは、従来の速読法にはない、いわば「仕上げ」の段階です。

「瞬読」できるようになるための注意点

photo
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 この工程を経ることで、本から取り込んだ内容をより強固に定着できるようになります。また脳も、全体的に一層活性化します。

 なぜかと言うと、このステップ4では「左脳」を主に使うからです。左脳と右脳を両方使うことで、脳は全体的に能力をアップさせることができます。内容を理論立てて説明するということには、左脳が使われています。つまり、右脳でインプットした情報を左脳でアウトプットするトレーニングを行います。

 ステップ4を行う際は、箇条書きの羅列でもよいですし、印象に残った単語をいくつか書き留めるだけでも十分です。2回、3回と回数を重ねるうちに、徐々に文字数は増えてくるでしょう。

 ただし、スマホ上のメモやアプリなどにフリック入力で書いたり、パソコン(ワープロ)にキーボード入力したり、音声録音したり……という記録の仕方は推奨していません。なぜなら、手先を動かして文字にすること自体に、脳を刺激する作用があることが明らかになっているからです。

 拙書「瞬読」では、この「変換力」と「イメージ力」を鍛えるための実践的なドリルを約90ページにわたって掲載しています。興味がある方は、ぜひ手に取っていただければと思います。

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