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  • 2018/11/22 掲載

AWSがAMDプロセッサを採用、インテル独占市場に風穴が開くか?

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事実上インテルが独占しているクラウドデータセンターのプロセッサ市場に、AMDが風穴を開けようとしています。Amazon Web Services(AWS)は、AMDのサーバプロセッサである「AMD EPYC 7000シリーズ」を採用した新インスタンス「M5a」「R5a」を発表しました。

新野淳一(本記事は「Publickey」より転載)

新野淳一(本記事は「Publickey」より転載)

ITジャーナリスト/Publickeyブロガー。大学でUNIXを学び、株式会社アスキーに入社。データベースのテクニカルサポート、月刊アスキーNT編集部 副編集長などを経て1998年退社、フリーランスライターに。2000年、株式会社アットマーク・アイティ設立に参画、オンラインメディア部門の役員として2007年にIPOを実現、2008年に退社。再びフリーランスとして独立し、2009年にブログメディアPublickeyを開始。現在に至る。

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 AMDは主にデスクトップPCやノートPC向けに「RYZEN」ブランドのプロセッサを、サーバ向けや組み込み向けには「EPYC」ブランドのプロセッサを展開しています。

 つまりAMD EPYCプロセッサはインテルXeonプロセッサの競合ブランドと言えます。

 今回AWSに採用された「AMD EPYC 7000シリーズ」は1CPU当たり2.5GHzの最大32コア(64スレッド)、最大2TBのDDR4メモリ、128レーンのPCIeなどを備えたサーバ向けプロセッサです。

 同社のAMD EPYC 7000シリーズのWebページでは、次のようにXeonを意識した紹介がされています。

柔軟性。性能。セキュリティー。クラウドから生まれたAMD EPYC SoC(System-on-a-chip)では、競合製品に比べてメモリー帯域幅が122%、I/O処理が60%、データセンター・アプリケーションを稼働するコアが45%多くなっています。ベア・メタル、仮想化、クラウドのいずれで導入する場合も、AMD EPYCプロセッサーにより、高速かつ応答性と安全性に優れたITが実現されます。

 AWSが今回発表した「M5a」インスタンスは汎用目的のインスタンスで、「R5a」はメモリに最適化されたインスタンスです。

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 そしてそれぞれのインスタンス名の末尾の「a」がAMDプロセッサによるインスタンスであることを示しています。

 AMDプロセッサを利用したインスタンス最大の特徴は、既存のインスタンスと比較して10%安くなっていることです。

 インテルプロセッサを利用した既存の「M5」インスタンスと今回発表されたAMDプロセッサを利用した「M5a」インスタンス、そして同じくインテルプロセッサを利用した既存の「R5」インスタンスと今回発表された「R5a」インスタンスでは、どちらもAMDプロセッサを利用したインスタンスの方が10%安価になっています。

 顧客にとって、AMDプロセッサを採用したインスタンスの方が魅力的に見えるのです。

インテルが独占している市場にAMDは状況を開けられるか?

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