• 2025/08/06 掲載

ITインフラ構築で「のちのち泣く」企業続出…回避のためのガートナー流「マトリクス」

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ビジネスにおいてデジタル技術の活用が避けて通れない現在、企業にとって適切なITインフラの構築・運用の重要性はますます高まっている。それに伴い多くの企業の頭を悩ませつつあるのが、将来的に改修や修正のコストが発生してしまう「技術的負債」の存在だ。インフラ担当者だけでは解決することが難しいこの課題を解決に導くにはどうすればよいのか。カギは「社内に味方を作る」ことだと話すガートナーのトニー・ハーヴェイ氏が、技術的負債を解消する実践的手法を解説する。
執筆:畑邊 康浩
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企業はITインフラの技術的負債にどのように向き合っていけばよいのだろうか
(出典:ガートナー(2024年12月))

ITインフラ構築・運用で悩みのタネになる「技術的負債」

 今や、業界を問わずビジネスに密接に結びついているITインフラ。ITインフラの構築や運用において企業を悩ませがちなのが、「技術的負債」だ。技術的負債とは「システムを確実かつ安全に運用し続けるために必要な作業の蓄積」のことである。この「作業」はずっと増え続ける。テクノロジーが進化し、ビジネスが変化する中で、インフラストラクチャは時間の経過とともに劣化するからだ。

 そんな技術的負債について、「削減するための第一歩は、味方を増やすこと」だと指摘するのが、ガートナーのシニア ディレクター, アナリスト、トニー・ハーヴェイ氏だ。

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ガートナー
シニア ディレクター, アナリスト
トニー・ハーヴェイ氏

 ハーヴェイ氏によると、一般的にCIO(最高情報責任者)は最新のテクノロジーを活用し、ビジネスニーズに適合したいと考えている。またCISO(最高セキュリティ情報責任者)も、最新のシステムを望む。これは古い機器やOS、アプリケーションではセキュリティを担保するのが難しいためだ。そのため、CIOやCISOは自然と技術的負債の削減の味方になってくれる。一方、CFO(最高財務責任者)ほか経営幹部や事業部リーダーは、技術的負債の削減に積極的でないことが多い。彼らにとって自分事ではないと考えてしまうためだ。

 では、ハーヴェイ氏が言う「味方を増やす」ためには、具体的にどんなアプローチが有効なのだろうか。 【次ページ】経営幹部を「味方に付ける」ためのアプローチとは
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