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  • 2020/12/03

Amazon EC2とは何か?「インスタンス」など関連用語もまとめて解説【保存版】

連載:やさしく学ぶAWS入門

Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) は、アマゾンがAWS上で提供している機能の1つで、仮想サーバを構築できるサービスです。公式HPでは「安全でサイズ変更可能なコンピューティング性能をクラウド内で提供するウェブサービス」と記載されています。「やさしく学ぶAWS入門」第2回ではEC2について、その特徴や関連するサービスなどを説明していきます。

NRIネットコム 上野 史瑛

NRIネットコム 上野 史瑛

AWSを中心としたエンタープライズシステム基盤の設計、構築、運用を経験。AWS認定試験は12個全て取得している。認定資格や社外への活動がAWSにも認められ、2020年にAPN Ambassadors、AWS Top Engineers、ALL AWS Certifications Engineerに選出されている。

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Amazon EC2について、関連用語とともに解説する
(Photo/Getty Images)


連載一覧
第1回:AWS入門
第2回:Amazon EC2入門
第3回:Amazon VPC入門
第4回:Amazon S3入門
第5回:Amazon RDS入門(近日公開予定)
第6回:AWS Lambda入門(近日公開予定)
(連載予定は変更になる場合もございます)

Amazon EC2とは何か

 Amazon Elastic Compute Cloud(以下EC2)は、LinuxやWindowsなどの仮想サーバを作成できるサービスです。

 利用者は数分でサーバを作成でき、作成後のマシンスペック変更や削除も簡単に実行できます。たとえば、サーバ上で稼働しているアプリケーションが高負荷となりCPUやメモリが不足した場合は、インスタンスタイプを変更することでスペックの増強が可能です。またデータ量が多くなってディスク容量が不足になった場合もすぐに拡張が可能です。

 従量課金であり、EC2はサーバが起動している時間に対して利用料が発生します。使用しない場合は停止しておくことで利用料を削減できます。

 時間あたりの単価はインスタンスタイプ(マシンスペック。後ほど詳しく説明)により異なります。高スペックなインスタンスタイプほど高料金となりますので、あまりリソースを使用していないサーバがあれば、スペックの低いインスタンスタイプに変更することで利用料を削減できます。

 サーバを停止していた場合も、データを保存しているEBS(Amazon Elastic Block Store :EC2におけるストレージの役割)に対しては料金が発生するため注意しましょう。

 なお、後ほど説明するリザーブドインスタンスやSavings Plansについては、利用者が事前に決定したキャパシティ(使用時間やマシンスペック)に対して利用料を支払います。

EC2インスタンス(サーバ)とは

 EC2上で稼働するサーバはEC2インスタンスと呼ばれます。EC2インスタンスはAWSマネジメントコンソール(GUI)またはAPIを使用してコマンドやプログラム経由で作成が可能です。はじめて実行する場合はマネジメントコンソールが一番わかりやすいかと思います。

 マネジメントコンソールから作成する場合は、画面から以下の項目を指定することでサーバが作成され起動します(リンクをクリックすると各項目の説明に移動します)。


 このほかにもいくつか設定可能な項目がありますが、最低限これらの設定をしておけば作成が可能です。設定内容や状況にもよりますが数分程度でサーバが起動します。OSはインストール済のためすぐに利用できます。Linuxの場合はSSH、Windowsの場合はリモートデスクトップ(RDP)を使用してサーバに接続します。

 ただ、上記項目には馴染みのない用語もあると思いますので、各項目について以下で説明していきます。なお、EC2は配置するネットワークやファイアウォールなど、ほかのAWSのサービスと組み合わせて使用することになりますので、「Amazon VPC」「Amazon EBS」などの解説も含めます。

インスタンスタイプ

 サーバのスペック(CPU、メモリ)は、インスタンスタイプを選択することにより決定します。インスタンスタイプのネーミングは以下のようになっています。それぞれの詳細を、ここから見ていきましょう。

画像
インスタンスタイプのネーミングルール

◆インスタンスファミリー
 メモリ重視やCPU重視など、特徴ごとにファミリーがあります。主要なものとして以下のようなものがあります。

ファミリー 特徴
T バースト可能な汎用タイプ
M バランスの撮れた汎用タイプ
C コンピューティング最適化
R メモリ最適化
P 高速コンピューティング
I ストレージ最適化


 コンピューティング最適化ではvCPUの数が多くなっており、メモリ最適化ではメモリ搭載量が多くなっています。その間のバランスを取ったファミリーがM系やT系になります。

 T系インスタンスについてはベースラインと呼ばれる決められたCPU使用率が定義されており、それを超えて(バーストして)利用が可能です。ただし一定量を超えるとベースライン以下の性能になるか、追加課金が発生するため、本番環境など常時使用が見込まれる環境はM系のインスタンスを選択したほうが良いでしょう。

◆インスタンス世代
 世代は比較的わかりやすい概念かと思いますが、数が大きいほど新しい世代です。世代の新しいほうが高性能かつコスト効率も良いため、可能な限り最新世代のインスタンスを選択することが推奨されます。

◆追加機能
 追加機能には色々と種類があり、追加機能文字が存在しないインスタンスタイプもあります。AMDのCPUを搭載した「a」、ネットワークを強化した「n」、内臓ストレージ(インスタンスストア)を追加した「d」などがあります。

◆インスタンスサイズ
 CPU、メモリ、ネットワーク帯域がサイズにより変わります。当然サイズの大きいほうが高スペックとなりますが、料金も高額となるため選択には注意が必要です。最初は小さいサイズを選択しておき、性能テストなどで必要なサイズを後から決定するほうが最適なサイズを選びやすいです。

 オンプレミス環境では機器選定のため事前にマシンスペックを決定する必要がありますが、クラウド環境では作成後のスペック変更が容易です。そのため、構築やテストをしながらインスタンスタイプを決定していき、運用開始後も適宜見直すことをおすすめします。

AMI

 AMI(Amazon Machine Images)はEC2インスタンスの起動に必要な情報が入ったイメージです。

 使用できるOSとしては以下のようなものがあります。

  • ・Amazon Linux
  • ・CentOS
  • ・Red Hat Enterprise Linux
  • ・Windows Server

 各OSでさまざまなバージョンが用意されています。作成時に選択するAMIは、信頼できる作成元であるか確認するようにしましょう。AMIは誰でも公開ができ、信頼できないAMIは不具合や脆弱性が含まれる場合があるためです。作成元がRed Hat社などOSの作成元であるAMIや、Amazonが提供するAMIを選択すると良いでしょう。

 AMIは利用者のAWSアカウント内でイメージとして管理することも可能です。インスタンスの複製や世代管理などに役立ちます。

【次ページ】ネットワーク、ストレージ、セキュリティグループや購入オプションを解説

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