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  • 2020/02/03 掲載

AWS認定資格まとめ、どんな試験があり、どんな取得メリットがあるのか?

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今や企業システムで何らかのクラウドサービスを利用するのは当たり前の時代になりました。さまざまなクラウドベンダーがひしめくなか、業界のガリバーとされるのが「Amazon Web Services(AWS)」です。AWSが2006年にAmazon S3を開始してから14年、今では数多くのサービスを提供していますが、それを使いこなすには体系だった知識が欠かせません。その一助となるのがAWS認定資格です。ここではAWSに精通した専門家たちが同資格の全体像と取得メリット、初学者向けのAWS認定クラウドプラクティショナーについて紹介します。

佐々木拓郎、林晋一郎、金澤圭、山下光洋、海老原寛之

佐々木拓郎、林晋一郎、金澤圭、山下光洋、海老原寛之

佐々木拓郎
NRIネットコム クラウド事業推進部 部長。専門はクラウドに関するコンサルティングから開発まで。クラウドの対象範囲拡大にともない、AIやIoTなどさまざまな領域に進出することになる。趣味は新幹線でワインを飲みながらの執筆。新幹線で、ソムリエナイフでワイン開けてる人がいれば、多分佐々木です。資格本を書いたことを契機に、重い腰をあげてワインエキスパートの受験申し込みをした。

林晋一郎
NRIネットコム Webインテグレーション事業部オンプレミス、クラウドを問わずシステムインフラの構築・運用業務を担当。次々に登場する運用管理面の新サービスをいかに現行システムに取り込んでいくかを考えるのが専らの悩みごと。いま一番気になるサービスはAWS Systems Manager。AWSでの業務システム運用はこのサービスが鍵になるのではと考えている。

金澤圭
新規事業・新規プロダクト開発を担当するエンジニア。事業開発のスピードを上げるためのクラウドサービスを追い、現在はサーバーレス系サービスにどっぷり浸かり中。好きなAWSサービスはAWS LambdaとAmazon DynamoDB。子供に関わる社会問題を解決するプロダクトを開発し、「これ、おとうが作ったんだ」とドヤ顔で娘に言うのが夢。

山下光洋
開発ベンダーに5年、ユーザ企業システム部門通算9年を経て、トレノケートでAWS Authorized InstructorとしてAWSトレーニングコースを担当。各コミュニティの運営にも個人的に関わり、勉強会にてスピーカーや参加をしている。個人ブログは自らが主催する勉強会と同じ名前の「ヤマムギ」。本書では第4章から第10章を担当している。

海老原寛之
独立系SIer 10年(アプリケーションエンジニア、サーバエンジニア、インフラエンジニア)、独立系Management Services Provider 3年(サービス企画、クラウドエバンジェリスト、プリセールスエンジニア)を経て、トレノケートにて講師としてベンダーフリーな各種クラウドコースを担当。

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AWS認定試験の全体像(2020年1月27日時点)

※本記事は『AWS認定資格試験テキスト AWS認定 クラウドプラクティショナー』『AWS認定資格試験テキスト AWS認定 ソリューションアーキテクト-アソシエイト』を再構成したものです。本記事は2020年1月27日時点のものであり、随時変更が加わる可能性があるので十分に注意してください。


AWS認定資格とは何か?

 AWSでは、資格体系としてAWSエンジニアのキャリアパスを提示しています。体系的に学習することで、それぞれのキャリアに必要な知識とスキルが修得できるように設計されており、効率的に成長できます。

 AWS認定試験はAWSに関する知識・スキルを測るための試験です。この試験は以下の図のように役割別認定資格と専門知識認定資格の2つのタイプがあります。

 このうち、役割別認定はレベル別・カテゴリー別に認定され、ベーシック・アソシエイト・プロフェッショナルの3つのレベルがあり、アーキテクト・開発者・運用者・クラウドプラクティショナーの4つのカテゴリーがあります。

 そして、専門知識認定資格では、専門知識を確認するネットワーク・ビッグデータ・セキュリティ・機械学習・Alexaの5つのスペシャリティがあります。


 AWS認定資格は3年ごとに更新する必要があり、再認定試験を3年ごとに更新するか、役割別資格の場合は上位レベルの資格を取得する必要があります。

役割別認定資格

 現時点でベーシックに該当するのはクラウドプラクティショナーのみです。プロフェッショナルはアソシエイトの上位資格となります。以前は、受験するのにアソシエイト資格を取得していることが必要でしたが、2018年10月から必須から推奨に変更されました。とはいえ、まずはアソシエイト資格からチャレンジをしていくことをお勧めしておきます。

ベーシック
 AWSクラウドの全体的な理解を証明します。専門知識認定を受けるための前提条件ともなります。6カ月間の基礎的なAWSと業界の知識が必要とされています。

 テストセンターで受験を行い、試験時間は90分間、受験料金は1万1,000円(税別)です。サンプルの問題も同社サイトで配布されています。


アソシエイト
 技術的役割別認定です(アソシエイトレベル受験には、受験前提条件はありません)。1年間のAWSを使用した問題解決と解決策の実施における経験が必要とされています。

 テストセンターで受験を行い、試験時間は130分間、受験料金は1万5,000円(税別)です。サンプルの問題も同社サイト配布されています。

  • ・AWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト
  • ・AWS認定デベロッパー-アソシエイト
  • ・AWS認定システムオペレーション(SysOps)アドミニストレーター-アソシエイト

プロフェッショナル
 最高レベルの技術的役割別認定です(プロフェッショナルレベル受験には、現在受験前提条件はありません)。2年間のAWSクラウドを使用したソリューションの設計、運用、およびトラブルシューティングに関する包括的な経験が必要とされています。

 テストセンターで受験を行い、試験時間は180分間、受験料金は3万0,000円(模擬試験は4,000円、ともに税別)です。サンプルの問題も同社サイトで配布されています。
  • ・AWS認定ソリューションアーキテクト-プロフェッショナル
  • ・AWS認定DevOpsエンジニア-プロフェッショナル

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AWS認定資格は多岐にわたる
(Photo/Getty Images)

専門知識認定資格

 ネットワーキング・ビッグデータ・セキュリティ・機械学習は専門知識認定で、特定分野のAWSサービスに習熟したことを証明する資格となります。受験には、クラウドプラクティショナーもしくはアソシエイト認定のいずれかを取得している必要があります。

 特定の技術分野での高度なスキルを証明します。クラウドプラクティショナーまたはアソシエイトレベル以上の認定資格が必要です。

 テストセンターで受験を行い、試験時間は170分間、受験料はネットワーク、ビッグデータ、セキュリティが3万円(模擬試験は4,000円、それぞれ税別)、ほかが300米ドル(同40米ドル)です。
  • ・AWS認定ビッグデータ-専門知識
  • ・AWS認定高度なネットワーク-専門知識
  • ・AWS認定セキュリティ-専門知識
  • ・AWS認定 機械学習-専門知識
  • ・AWS認定 Alexaスキルビルダー-スペシャリティ
  • (・AWS認定データベース-専門知識 ※2020年4月から開始予定)

【次ページ】AWS認定クラウドプラクティショナー

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