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  • 2021/03/16

【広報必見】好意的に“バズった”22社まとめ、炎上を防ぎブランドを伸ばした事例

2020年は新型コロナの流行により、企業の広報やPR活動、プロモーション活動において大きな変化が生じた年となった。同時に、昨今はSNSの利用者が増え、さまざまな局面でデジタルシフトが起きている過渡期である。この前例のない難しい状況で、企業の広報・マーケティング担当者はどうすれば炎上を防ぎ、ブランドを伸ばすことができるのか。SNSを中心にポジティブなコミュニケーションを行っている企業や団体を、シエンプレ デジタル・クライシス総合研究所が行った第一回「ジャパン・デジタル・コミュニケーション・アワード」表彰リストを基に紹介する(企業だけでなく、自治体や教育機関等を含む)。

監修:シエンプレ デジタル・クライシス総合研究所、執筆:フリーライター 園田もなか

監修:シエンプレ デジタル・クライシス総合研究所、執筆:フリーライター 園田もなか

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コミュニケーションが難しい時代において、ユーザーの共感を呼んだ企業とは
(Photo/Getty Images)

アパグループ:コロナ軽症患者受け入れで話題に

 アパグループは全国にあるホテルで新型コロナの軽症患者の受け入れに踏み切った。コロナ患者の受け入れをしているホテルはほかにもあったが、同社が運営するアパホテルは普段から社長自身が表に立って宣伝をしていたこともあり、多くのメディアに取り上げられて認知度を上げることになった。

同じことをしたとしても、普段からのPRで影響力に差が出てくる事例にもなっている。

岩下食品:社長自らTwitterでエゴサーチをして対応

 岩下食品は、社長の岩下和了氏が自ら自社製品のエゴサーチをし、個別に返信対応をすることで注目を集めている。また、新作や岩下の新生姜を使ったオススメレシピも好評でフォロワー数10.2万人と多くのファンを持つ。


 最近ではパッケージの類似品が多発している「偽物騒動」もあったが、普段の岩下氏のコミュニケーション活動により会社を応援する声も大きい。普段から親近感を持つコミュニケーションができていることで、フォロワーも応援しやすくなる事例の1つである。

エムケイ:医療従事者の無償送迎サービスを開始

 タクシー業界は、コロナ禍で大きな影響を受けているものの支援が行き届いていない、代表的な業界である。その苦しい状況の中、エムケイは医療従事者の無償送迎サービスを開始。無料送迎を担当する運転手は志願制として、そのインタビューをWebでも公開している。

 また、運用するTwitterアカウントでは猫の写真を積極的に掲載するなど、愛されアカウントとしても多くのユーザーとコミュニケーションを行っていた。

貝印:「♯剃るに自由を」体毛処理の多様性を訴え話題に

 カミソリやグルーミング製品などを展開する貝印が8月17日から開始したコミュニケーション広告が話題になった。バーチャルモデルのMEMEがわき毛を堂々と見せるビジュアルとともに、「ムダかどうかは、自分で決める」というキャッチコピー、「♯剃るに自由を」というハッシュタグが大きなインパクトとなって注目を集めた。本来であれば剃毛を勧めたいはずの企業が体毛処理の多様性を尊重することで、好意的な反響が寄せられた。


カルビー:商品ごとに公式SNSと連動しキャンペーンを展開

 カルビーは、企業の公式Twitterだけではなく、商品ごとに公式アカウントを持っている。カルビー公式のTwitterアカウントはフォロワー数約41.3万人、「カルビーポテトデラックス」の公式アカウントは約6.8万人、「かっぱえびせん」の公式アカウントは約16.4万人と、複数のアカウントで多数のファンを抱えている。キャンペーン企画や話題性のある商品のPRをアカウント同士で連動させて展開することができている好例である。また、コロナ禍によりPRを躊躇する企業が多い中、ギスギスした空気感の中でも通常通りキャンペーンをうまく行うことができていた。


九州旅客鉄道(JR九州):九州各地の人たちの笑顔を集めた動画を発信

 JR北九州が新型コロナウイルス感染症が終息する日を願って制作した、九州各地の人たちの笑顔を集めた動画「その日まで、ともにがんばろう」がSNS上で大きな話題を呼んだ。もともとはYouTubeで公開されたものだったが、人々の笑顔の画が持つインパクトは絶大であり、多くの人たちに勇気を与えた。


劇団ノーミーツ:フルリモートで演劇を生配信

 劇団ノーミーツは、コロナ禍の4月に創設された劇団である。企画から稽古、上演まですべてフルリモートで行うことが特徴のオンライン劇団であり、4月9日に「ZOOMのみをしていたら怪奇現象が起きた」という2分18秒の動画がTwitter上で拡散され話題になった。

 当該ツイートは1.8万いいねがつき、劇団が5月に配信した有料チケット制の長編作品では2日間で5000人以上が視聴した。エンターテイメント業界では、創意工夫によって大きな話題を呼んだり知名度を上げたりする団体もあった。劇団ノーミーツはその代表的な例である。


サイボウズ:「がんばるな、ニッポン」と題したCMが話題に

 新型コロナの流行により副次的に生まれたテレワークという働き方。サイボウズは、この変化を捉え、日本の企業経営者に訴えかける「がんばるな、ニッポン。」と題したCMを展開。コロナを機にテレワークという選択肢が広がったこと、そこから後退させてはいけない、というメッセージが込められたコピーで、SNSでも大きな反響を呼んだ。


JTBグループ:VRを活用した旅行体験企画など数々の新施策

 コロナ禍により、旅行業界は苦境を強いられることとなった。そんな折、企業版ふるさと納税である「ふるさとコネクト」の実施やPCR検査・抗体検査キットの販売、海外からの帰任者向けの宿泊施設確保、VRでの「バーチャル修学旅行360」、「るるぶ情報版」の無償提供など、多くの施策を実施し、コミュニケーションを図った。

島根県:「規制自粛」を呼びかけるメッセージに心打たれる人多数

 島根県が2020年4月29日付の山陰中央新報朝刊に掲載した「早く会いたいけん、今は帰らんでいいけんね。」というコピーが話題になった。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、大型連休での外出や帰省自粛を呼びかける自治体は多くあったが、島根県のコピーは方言による暖かさが多くの人の心を打ち、反響を呼んだ。

大型連休には、離れて暮らす家族や友人、恋人とゆっくり過ごす予定を立てていた人もいることでしょう。 でも今年の連休は、全国すべての都道府県が緊急事態宣言の対象地域。島根県も「都道府県をまたいだ移動の自粛」をみなさんにお願いしています。 会い...

島根県さんの投稿 2020年4月28日火曜日


シャープ:愛されアカウントがマスク生産を伝える

 シャープのTwitterアカウントは以前から多くのフォロワー数を誇り、日々フォロワーとのユーモアあふれるコミュニケーションにより「愛されアカウント」の立ち位置を獲得している。

 そんなシャープは昨年、本業ではないにも関わらず、どの企業よりもいち早くマスク生産に踏み切ったことが大きな評価を受けた。Twitterアカウントもこれまで確立してきたキャラクターを踏まえ、「コロナ禍への便乗」という反感を買わないよう、うまく伝えている。


 また、コロナ禍でPCが学生の必需品となる中、他者のものでも商品を勧めるといった、企業アカウントでありながらも血の通った人間味や利他精神が大きな支持を受けている。

【次ページ】残り11社。商品名一新や同業他社を巻き込んだ事例

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