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  • 2021/04/02 掲載

進化するビデオ会議/Web会議システム、VRアバターで会議に参加・4K画質導入など

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パンデミックをきっかけに広く普及したビデオ会議/Web会議システム(以下、ビデオ会議)。便利ではあるが、画質が悪く、議事録やプレゼン用の使いやすい機能が少ないなどの欠点がある。しかし、2021年はZoomやMicrosoft Teams、Google Meetなどのビデオ会議が新たなフェーズに入る年になりそうだ。一部のサービスでは画質はフルHDにシフトする見込みで、4K画質での会議を可能にするプラットフォームへの期待も高まっている。また、VRアバターで会議に参加するサービスも登場し、「ビデオ会議の未来」が垣間見える様相となっている。ビデオ会議の最新動向を追ってみたい。

執筆:細谷 元、構成:ビジネス+IT編集部

執筆:細谷 元、構成:ビジネス+IT編集部

バークリー音大提携校で2年間ジャズ/音楽理論を学ぶ。その後、通訳・翻訳者を経て24歳で大学入学。学部では国際関係、修士では英大学院で経済・政治・哲学を専攻。国内コンサルティング会社、シンガポールの日系通信社を経てLivit参画。興味分野は、メディアテクノロジーの進化と社会変化。2014〜15年頃テックメディアの立ち上げにあたり、ドローンの可能性を模索。ドローンレース・ドバイ世界大会に選手として出場。現在、音楽制作ソフト、3Dソフト、ゲームエンジンを活用した「リアルタイム・プロダクション」の実験的取り組みでVRコンテンツを制作、英語圏の視聴者向けに配信。YouTubeではVR動画単体で再生150万回以上を達成。最近購入したSony a7s3を活用した映像制作も実施中。
http://livit.media/

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2021年はビデオ会議が新たなフェーズに入る年になりそうだ
(Photo/Getty Images)

リモートワーク継続で、2021年もビデオ会議が必須に

 2020年リモートワークの普及に伴い、ZoomやMicrosoft Teams、Skype、Google Meetを使ったビデオ会議が広く浸透した。

 2021年以降もリモートワークを継続する企業は多く、引き続きビデオ会議需要は高い水準を維持するものと思われる。

 そんなビデオ会議だが、現在広く普及しているツールに対し不満を持っている人は少なくないはずだ。画質は依然悪く、音声や映像が途切れることもしばしばある。プレゼンや議事録を支援する機能の不足も挙げられる。

 2021年ビデオ会議ツールは、こうしたユーザーの不満点を改善する方向で進化することが見込まれる。ビデオ会議はどのように変わるのか、その動向を探ってみたい。

フルHD化に4K画質も、2021年ビデオ会議は画質向上

 まず、ビデオ会議の画質をめぐる動向から。

 現在、おそらく720p程度の画質が標準になっていると思われるが、2021年以降はフルHD(1080p)や4K(3840p)の導入が増える見込みがある。

 たとえばZoomでは現在、設定を変えH.323というプロトコルを使用する場合、フルHD画質でのビデオ会議が可能となる。この設定ができるのは現時点で、ビジネス、エンタープライズ、教育アカウントのみ。フルHD需要の高まりを反映した対応といえるだろう。

 720pでもスマホであれば問題ないが、ビデオ会議では多くの場合パソコンを利用する。一般的なパソコンのディスプレイサイズは22インチほどだが、そのサイズで720pの動画を視聴すると、その画質は荒くプレゼン資料の詳細が分からないといったことはよくあることだろう。

 フルHDのWebカムの低価格化、ビデオ会議プラットフォームのフルHD対応、通信速度の向上など、ビデオ会議のフルHD化を後押しする要素は複数存在する。

 そして、フルHD化の先にあるのが4Kだ。

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4Kのビデオ会議を可能にするプラットフォームも登場
(出典:Lifesize

 4Kのビデオ会議を可能にするプラットフォームの1つが米国を拠点とする「Lifesize」だ。4Kビデオ会議向けのWebカメラと4K通信に最適化されたクラウドで、高画質ストリーミングを可能にしている。

 4K画質であれば、設計図やコーディングなど720pでは共有することが難しかった情報を示すことも可能となる。

 Lifesizeは日本ではあまり知られていないビデオ会議プラットフォームだが、欧米ではメディアや調査レポートに登場することが多くなってきており、認知度・利用者はともに高まっていると思われる。

 Lifesizeのほかには、GoogleとAsusによる4Kビデオ会議促進の動きもある。AsusはGoogle と提携し、コーポレート顧客向けに4K画質でのGoogle Meet会議を可能にする「Asus Google Meet Hardware kit」の提供を開始した。

【次ページ】アップルも注目?VRアバターを通じたビデオ会議出席

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