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- 2022/04/13 掲載
結構すごい「Windowsターミナル」の実力とは? ただし“万人向け”ではないワケ
WinXメニューから消えたPowerShell(またはコマンドプロンプト)
大部分のユーザーは、コマンドプロンプト(cmd.exe)やPowerShell(powershell.exeやpwsh.exe)のコマンドシェル環境や、レジストリエディター(regedit.exe)のようなシステム設定を直接編集するツールを操作することはありませんし、その必要性もないべきです。多くのユーザーが共通で必要とするような設定には、「設定」アプリや「コントロールパネル」アプレット、あるいはMicrosoft管理コンソールスナップインといった直観的に操作できるGUIツールがありますし、それらを使用したほうが設定ミスを回避できて安全です。しかし、システムの特定のトラブルを解消するため、あるいは一般的ではない設定が必要な場合には、コマンドシェル環境やレジストリエディターが必要になることがあります。
Windows 10の場合、タスクバー上のWindowsアイコンを右クリックするか、「Windows」+「X」キーを押すと出現するメニュー(通称、WinXメニュー)からWindows PowerShell(Windows 10の既定)またはコマンドプロンプトを一般ユーザーまたは管理者として開く方法が用意されています(画面1)。
どちらが表示されるかは、「タスクバーの設定」(「設定」-「個人用設定」-「タスクバー」)で選択することができます。少し詳しいユーザーなら、「ファイル名を指定して実行」に「cmd」や「powershell」と入力して素早く開いていることでしょう。
Windows 11のWinXメニューからはコマンドプロンプトやWindows PowerShellの項目は削除されました。これらのツールには、「検索」(虫眼鏡アイコン)メニューでツールの表示名やファイル名で検索することでアクセスできますが、非常にアクセスしづらい形になってしまいました。
代わりに用意されたのが「Windowsターミナル(Windows Terminal)」というビルトインのユニバーサルWindowsプラットフォーム(UWP)アプリです(画面2)。
なお、Windows 11のリリース直後、単体のツールとしてのコマンドプロンプトやPowerShellの既定のフォント設定の関係で、日本語を正しく表示できないという問題があり、「Windowsターミナル」ではなく、使い慣れた単体のツールを使って文字化けにとまどったユーザーが多かったと思います。この表示上の問題はすでに解消されています(既定でMSゴシックに変更されました)。
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