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  • 2022/04/20

MBAエンジニアが教える「時代遅れな人」と「最先端を行く人」の決定的な違いとは

テクノロジーの進化が目覚ましい昨今、時代の流れの速さに困惑しているビジネスパーソンは多いだろう。特に、テクノロジーによる人生への影響度について教育を受ける機会がないため、この時代に合ったキャリア形成には何が必要なのか、不安を抱えやすい時代になっている。この不安を解消しないままキャリアを歩めば、テクノロジーの時代から大きく後れを取り、不慮の波に飲み込まれるリスクが高くなることで、まさに「時代遅れ」なビジネスパーソンとなってしまう。こうなる前に、不安を科学的な4つのレベルに分解する必要がある。そしてステップを踏みながら冷静な思考を取り戻すことで、未来を見据える思考力を養うのだ。ここでは、その思考法と、テクノロジーとのあるべき付き合い方を解説する。

MBAエンジニア/Tech系YouTuber 倉嶌 洋輔

MBAエンジニア/Tech系YouTuber 倉嶌 洋輔

AI時代のキャリア生存戦略』著者。1985年生まれ。大学卒業後、ワークスアプリケーションズに入社し、エンジニアとしてキャリアをスタート。その後、転職し、スマホアプリのエンジニアやSEとなり、Tech領域の知見を広げる。MBA通学を機にビジネス系の知見を広げ、2017年に「テクノロジー×ビジネス」のマルチスキルを活かし、コンサルタントとして独立。法人向けに、グルメレビューサービス企業や東大系AIベンチャー、ゼネコン企業等をクライアントにしたコンサルタントとしての活動をしながら、一般向けにはYouTubeやUdemyを通して「ビジネスで使えるTech系リテラシー」を育てるための情報発信を行っている。

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キャリア形成の不安を解消するために、未来を見据える思考力を養う方法とは
(Photo/Getty Images)

本記事は『AI時代のキャリア生存戦略』(BOW&PARTNERS)を再構成したものです。


「時代遅れな人」と「時代の最先端を行く人」の違いとは?

 「時代の変化が激しく、先が読めない」「ブロックチェーンやAI(人工知能)など新しいテクノロジーの進化が早くてついていけない」「仕事が忙しくて時間はないし、何から手をつけていいかもわからない」

 こういった悩みを抱える社会人は多い。いや、社会人だけでなく、これから社会に出る大学生/大学院生や、子供を持つ親も、同じ種類の悩みや不安を抱える時代になっている。

 しかし、同じ時代を生きているにも関わらず、未来を見据えて時代の最先端についていく人たちは時折「こんなに未来がわかりやすい時代はない」という言葉を口にする。

 この違いを生み出す差は何なのだろうか。そのヒントになるのが、拙著『AI時代のキャリア生存戦略』でも解説している、「4つの未来に分解する方法」だ。ともすれば、抽象度の高い「時代の変化」といった不安を和らげるためのステップである。

 この手法は、米メリーランド大学のヒュー・コートニー教授が、ハーバード・ビジネスレビューに発表した論文『不確実性時代の戦略思考』で解説している考え方だ。この思考法をかみ砕いて解説する。

 4種類の未来がどういうものかを解説をしながら、キャリア上の不安を解消するためのコツをそれぞれ見ていこう。

レベル1:確実に見通せるシンプルな未来

 確実に先を見通せる未来の場合が、レベル1にあたる。レベル1の未来では、確実に到来する未来に備え、いますべきことが明確になる。ただ、確実に未来が見えているため、大勢の個人や企業が同じ道で競争することになる。

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確実に到来する未来に備えていますべきことが明確な状態

 たとえば、「飛ぶように売れる」という言葉の通り、新しいプロダクトが市場に認知され普及するフェーズでは作れば売れるのが明解で、どれだけ早く多く売るかが重要になる。このようなシンプルな状況はレベル1の未来と言える。

 未来がはっきり見えているレベル1の状況下でキャリア上の不安を抱えている場合、見えている未来に向かって、いかにモチベーションを上げて、多くのリソースを早く割くことができるかが勝負になる。

 このように確実に先を見通せるシンプルな未来が、レベル1だ。しかし、もう少し不確定要素の強い未来もある。それがレベル2の未来になる。

レベル2:いくつかの選択肢が見えている未来

 レベル1のように確実に未来が見えているわけではないが、いくつかのパターンに絞り込める場合が、レベル2にあたる。

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未来がいくつかの選択肢にまで絞り込めている状態

 たとえば、規格競争の「VHS vs Beta」や「DVD vs Blu-ray」という状況に似ている。いくつかの選択肢にまで未来が絞り込めているレベル2の状況下で、キャリア上の不安を解消するには2つの方法がある。

 1つ目は、いくつかの未来のうち、成功確率の高いどれか1つを選択する方法だ。もう1つは複数の選択肢に資金的・時間的なリソースを分散して割き、失敗するリスクを下げることで、キャリア上の生存率を上げる方法だ。

 レベル2の場合、もっとも避けるべきことは、どちらの未来を選択するか決めきれずに、迷って動けない状況だ。このように可能性の選択肢が見えている未来が、レベル2だ。

 ここまでの未来は比較的、先が見通しやすいが、多くの人にとって、いまの社会は先行きが見通しづらいはずだ。次のレベル3からは、多くの人にあてはまる状況なので見てみよう。

【次ページ】ほとんどの人が当てはまる「レベル3」と「レベル4」

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