- 2026/01/26 掲載
【あなたは解ける?】頭のいい人は瞬殺「答えのない問題」、GAFAも重視する“思考力”
1989年、広島県生まれ。慶應義塾大学理工学部情報工学科卒業。ベンチャー三田会幹事。ITベンチャー企業にて人事、IT新規事業開発をした後、ZUUに人事企画マネージャーとして参画し、東証マザーズ(現・東証グロース)市場上場前の採用・組織開発に従事。その後、デロイト トーマツ コンサルティングに経営コンサルタントとして入社。仕事ができず、解雇寸前までいくも「仕事ができる人」を研究した結果「具体・抽象力」に出会い、挽回。大手企業へのDX・組織人事高度化コンサルティング業務に従事し、合計社員数20万人以上の各業界企業を支援。上位1%の人材としてSランク評価を受ける。2022年、キーメッセージを創業。大手企業からスタートアップへ経営コンサルティング、AIやデータ分析を活用した新規事業開発や人的資本経営、M&Aコンサルティングを提供する。著書に『「解像度が高い人」がすべてを手に入れる』(SBクリエイティブ)がある。本書は2冊目の出版。
第1回はこちら(この記事は第2回です)
なぜ今、「答えのない問題」を考える力が必要なのか
現代のビジネスは、かつてないほど「答えが見えづらい世の中」になっています。旧来の工業社会のように、良い物を作れば売れるという時代は終わりました。インターネットの普及により、情報は瞬時に行き交い、ビジネスの動きは非常に速くなっています。このような環境では、誰かが用意した答えを待っているだけでは生き抜くことができません。答えがない状況でも、まずは「仮にこうだろう」という仮説を立て、自ら進んでいく力が不可欠です。
特にGAFAに代表されるような先進企業は、世の中にまだない、新しい答えのない事業を次々と創出しています。だからこそ、彼らの採用試験では、「具体化思考」と「抽象化思考」を行き来しながら「答えのない問題」を考える力が問われるのです。
さらに、私たち日本人はこの「答えのない問題」に取り組むことを苦手としています。なぜなら、日本の義務教育のカリキュラムでは、基本的に「答えがある問題」を解くための論理的思考力を養うことに重きを置いていたからです。
しかし、ビジネスの世界で直面するのは、答えが1つではない、あるいは答えそのものがない問題ばかりです。結果として、社会に出て初めて「思考力そのもの」が問われ、戸惑う人が少なくないのです。
だからこそ今、具体と抽象を行き来しながら自分なりの答えを組み立てる思考力が、個人にも組織にも強く求められているのです。
【具体化思考ドリル】男性向けコスメの市場規模を推定せよ
それでは、ここからはビジネスシーンで実際に使える思考力トレーニングをいくつかご紹介したいと思います。まず1つ目は、物事を細かく観察し、解像度を上げる「具体化思考」を鍛えるドリルです。あなたは大手化粧品メーカーの企画部で働いています。女性向けコスメの売上が頭打ちになってきたため、男性向け市場への進出を検討することになりました。利用可能な情報から男性向けコスメ市場の規模と事業機会を推定してみてください。
さて、あなたならどう解いていきますか?
この問題は、先ほどお話しした外資系企業やコンサルティングファームの入社試験でよく出題される「フェルミ推定」と呼ばれるものです。また、新規事業開発や起業を考える際にも、新しい製品がどのくらい売れる可能性があるのか、市場規模を把握するために使えます。
重要なのは、最終的な数字の正確さよりも、そこに至るまでの「考え方の流れ」、つまり思考のプロセスがいかに「たしからしいか」ということです。 【次ページ】【解説】頭のいい人は“こう考える”
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