- 2020/09/16 掲載
アップル、「Apple Watch Series 6」を発表
「Apple Watch Series 6は、時計ができることを大きく変えました。Apple Watchは、血中酸素濃度センサーとアプリケーション(1)を含むパワフルな新機能が追加されたことで、総合的なウェルネスについてさらに詳しく確認することができるようになり、これまで以上に欠かせないものとなっています」と、Appleのチーフオペレーティングオフィサーであるジェフ・ウィリアムズは述べています。
■血中酸素濃度センサーとアプリケーション
Apple Watch Series 6には、以前のApple Watchモデルのヘルスケア機能を拡張し、ユーザーの血中に取り込まれた酸素レベルを便利に確認することで、ユーザーのフィットネスとウェルネスに関する総合的な状態をより把握できる新機能が搭載されています。酸素飽和度(SpO2)は、赤血球によって肺から体の他の部分に運ばれる酸素の割合を表し、この酸素を含んだ血液が体全体にどれだけ行き渡っているかを示すものです。
血中酸素濃度センサーは、皮膚の自然な多様性に対応して精度を向上させるために、緑色、赤色、赤外線LEDの4つのクラスタと、Apple Watchの背面クリスタル上の4つのフォトダイオードを使用して、血液から反射された光を確認します。次にApple Watchは、血中酸素濃度アプリケーションに組み込まれた高度なカスタムアルゴリズムを使用して、血中に取り込まれた酸素のレベルを70パーセントから100パーセントの間で表示するように設計されています。ユーザーが静止している間にはオンデマンドで確認することができ、睡眠中などユーザーが活動していないときには定期的にバックグラウンドで確認が行われます。すべてのデータはヘルスケアアプリケーションで確認することでき、ユーザーは血中に取り込まれた酸素のレベルがどのように変化するのか、時間経過に伴う傾向を確認することも可能です。
Appleは研究者と共同でApple Watchなどを使用して血中酸素を将来のヘルスケアアプリケーションでどのように活用できるかを探っています。今年、米国カリフォルニア大学アーバイン校およびAnthemと共同で健康に関する研究調査を行う予定です。血中に取り込まれた酸素のレベルやその他の体から長期的に得られる情報を使って、喘息の状況を理解し、その管理に役立てること研究します。
それとは別に、カナダのTed Rogers Centre for Heart Research、および健康に関する北米有数の研究機関であるカナダのUniversity Health NetworkのPeter Munk Cardiac Centreの研究者と緊密に協力して、血中に取り込まれた酸素のレベルなどApple Watchで日常的に捉えた指標を心臓の健康のためにどのように役立てられるかをより詳しく研究していく予定です。さらに、米国のBrotman Baty Institute for Precision MedicineのSeattle Flu Studyの研究者とワシントン大学医学部の教授が、心拍数アプリケーションや血中酸素濃度アプリケーションなど、Apple Watchのアプリケーションを通して得られる指標が呼吸に及ぼす影響などを研究し、インフルエンザやCOVID-19などの初期兆候としてどのように役立つかを調査する予定です。
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