- 2021/05/13 掲載
NTN、手首関節モジュール「i-WRIST」の機能を拡張
i-WRISTは、独自のリンク機構(*2)により手首のようななめらかな動きを特長とし、細かい角度制御を高速で行うことが可能です。i-WRISTの先端部にエンドエフェクタを取り付け、グリース塗布や洗浄、組立などの用途に使用できます。これまでに自動車部品などの外観検査用途などで採用(*3)いただいています。
本商品を市場に展開する中で、さまざまなご要望をいただき、このたび4つの機能を拡張した新シリーズ「IWSシリーズ」を開発いたしました。
近年、労働人口の減少に伴い、これまで人手に頼ってきた外観検査をはじめとする作業工程の自動化の需要が拡大しています。NTNは、i-WRIST「IWSシリーズ」の提供を通じて、お客さまの生産現場のロボット化・自動化を後押しすることで、生産性や品質のさらなる向上に寄与してまいります。
*1) 「i-WRIST」:「intelligent」(知性のある)、「innovative」(革新的な)、「interesting」(興味を起こさせる)などの意味をこめた"i"と、手首の"WRIST"を組み合わせた登録商標です。
*2) 可動側と静止側のリンクハブ間を3組の相似リンク系で結合した構造。各リンク系は、可動側と静止側のリンクハブ外周にそれぞれ回転可能に取り付けられたL字型のアーム部材とそれらの端の回転軸を一点で交差させるよう回転自在に連結する中央リンク部材で構成される。
*3) 2018年6月22日プレスリリース 手首関節モジュール「i-WRIST(R)」の量産開始
https://www.ntn.co.jp/japan/news/new_products/news201800062.html
■i-WRIST「IWSシリーズ」機能拡張のポイント
1.あらゆる取り付け姿勢に対応
従来の下向きに加え、上向きや横向き、傾斜姿勢の取り付けが可能
・例えば上向き姿勢では、エンドエフェクタを固定してi-WRIST側で軽量なワークの姿勢を制御することで、カメラの振動やぶれなどを抑えられ、より正確な撮像を実現
・使用用途や設置スペースにあわせた最適な装置構成が可能
【設置例】
※添付の関連資料を参照
2.外部インターフェースの拡張
ユーザ側のコントローラからi-WRISTに指令を送るための外部インターフェースとして、従来のパラレル入出力(I/O)に加えてEthernetにも対応
・ワーク位置にわずかなずれが生じた際のi-WRISTの動作調整など、状況に応じてさまざまな動作設定が可能
3.動作速度の向上
最大動作速度が1.6倍(従来比)となり、タクトタイムのさらなる短縮に貢献
4.安全規格への対応
産業用ロボットのための安全規格 ISO 10218-1に準拠
・制御モータにブレーキ機能を追加し、停電時などの電源遮断による事故を防止
・専用コンソールからi-WRISTへの動作指令も安全規格に準拠
関連コンテンツ
PR
PR
PR