- 2021/07/26 掲載
富士通フロンテック、日本フルハーフにセンサープラットフォームを提供
トレーラ(被牽引車)には電源がないため、牽引されていない状態ではGPS情報による位置情報管理が課題でした。今回、トレーラの正確な位置情報をセンサープラットフォームへ送信するための仕組みを構築し、トレーラの保管場所や走行履歴を可視化したことにより、トレーラの稼働管理・点検管理の自動化を実現しました。
当社は、日本フルハーフ様への本プラットフォームの提供を通じて、物流業界のDX化に貢献します。また、今後、ニーズに応じた各種センサー情報の蓄積・活用を可能にするセンサープラットフォームを様々な業界向けに提供していきます。
近年、物流業界では「ドライバー不足」や「働き方改革」といった社会課題があり、日本フルハーフ様はこれらに対し、IoT技術を活用したサービスを提供することで課題解決を目指しています。
トレーラ単体では電源供給を受けられないため、GPSセンサーを稼働させることができませんでした。そのため、GPS情報による位置情報管理が困難で、これまで目視管理を行ってきました。今回、日本フルハーフ様の物流業界での知見や、トレーラ開発のノウハウを取り入れて、新たにトレーラ単体でも位置情報取得が可能な低消費電力型のGPS端末を開発しました。本装置をトレーラに搭載することでGPS情報を受信し、当社が提供するセンサープラットフォームへ位置情報の送信を実現しました。これにより、クラウド上でトレーラの保管場所や走行履歴などを可視化し、スマホやパソコンでの確認を容易とするなど、トレーラの稼働管理・点検管理の効率化が可能になります。
■センサープラットフォームの特長
・トレーラからのGPS情報をセンサープラットフォームで受信し、クラウド上でトレーラの保管場所や走行履歴を可視化。スマホやパソコンでの確認を容易とするなど、トレーラの稼働管理・点検管理の自動化を実現。
・日本フルハーフ様の知見を取り入れた小型のGPS端末を開発しトレーラに搭載。電源を持たないトレーラ単体でGPS情報を受信し、センサープラットフォームへの送信を実現。本端末は、牽引中の振動や衝撃にも耐えるJASO規格(注3)を満たす堅牢性を実現。また、長期間の使用を実現する低消費電力設計で、運用形態に合わせた送信モードを2種類搭載。
・今回取得した位置情報以外にも、センサープラットフォームは、クラウド上で温湿度、照度、衝撃など様々なIoTデータを簡単に収集、蓄積、活用することが可能。標準APIを搭載し、様々なIoT機器からのデータ収集と、他システム連携が容易であり、様々な業界業種でIoTシステム基盤として使用可能。
(注1)トレーラ:エンジンを搭載した車両に牽引される積載(荷台)部分
(注2)日本フルハーフ株式会社:本社 神奈川県厚木市、代表取締役社長 田中俊和
(注3)JASO規格:公益社団法人自動車技術会(JSAE:Society of Automotive Engineers of Japan)が制定する自動車に係わる規格
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