凸版印刷、カード決済と連動した店舗集客施策を実現するサービスの試験提供を開始

　凸版印刷株式会社（本社:東京都文京区、代表取締役社長:麿 秀晴、以下 凸版印刷）は、日本で初めて英国のFIDEL社(※1)と提携し、Webメディアやアプリ等から実店舗へ集客を促すカード決済連動型サービス（CLO: Card Linked Offer）基盤を構築。クレジットカード会社のシステムに依存しないオープンプラットフォームの「トッパンCLOサービス」を2021年度中に試験提供を開始します。

■背景

　昨今、電子クーポンやオンライン・キャンペーンを活用して実店舗に集客し、オンラインをオフラインと融合するOMO（Online Merges with Offline）サービスが急速に拡大しています。しかし店舗側はクーポンを認証するため、カード会社毎に異なったシステムやオペレーションへの対応に向けて追加機器の導入やレジの改修、オペレーション変更など、業務負荷が増えてしまう問題がありました。またカード利用者側も、店舗側が対応するクレジットカードを所持、利用する必要があり、使用できるカードが限定されてしまう場合がありました。

　このような課題に対し、「トッパンCLOサービス」は、FIDEL社のシステムを活用することでオープンプラットフォームのCLOサービスを開発。どのクレジットカード会社の仕組みにも対応できるようにすることで、店舗側、利用者側双方に新たな負荷をかけず利用可能なサービスを提供します。

■トッパンCLOサービスについて

・利用者にも店舗にも新たな負荷をかけない店舗集客施策を実現

　カード利用者は、Webメディアに掲載されている店舗の特典情報に自らが使用したい任意のクレジットカードを登録し、当該店舗においてそのカードで決済を行うと、後日Webメディアからポイント還元などの特典を受け取ることができます。決済時に紙や登録した画面のクーポンを提示する必要はありません。また店舗は、カード利用者への特典付与にあたって、カード会社毎に個別に必要となるPOSレジ改修や新たな店舗オペレーションなどの負荷が発生しません。

・成果報酬型の広告により費用対効果を明確化

　「トッパンCLOサービス」は、カード利用者が店舗で買い物をした時のみ、決済金額に応じて店舗側が凸版印刷に広告費を支払う成果報酬型のサービスです。そのため、店舗は集客施策の費用対効果を明確にすることができます。

※1 FIDEL社

　FIDEL社は、開発者がリアルタイム決済イベントまわりのエクスペリエンスを簡単に構築できるようにする、金融インフラストラクチャーAPI一式を提供しています。現在、開発者はFIDELのAPIを活用して、最高クラスのロイヤルティ、及び、リワードプログラムを構築することで、電子領収書を発行して、顧客と企業とのリアルタイムエンゲージメントを高めています。FIDEL APIは、現在、イギリス、アイルランド、北欧、カナダ、アメリカで稼働中にて、その他地域にも稼働を計画しています。

※2 CLOサービス

　クレジットカードの決済情報にもとづいて、カード利用者へ店舗の特典情報を配信。カード利用者が、利用したい特典に事前登録した上で、加盟店で指定のクレジットカードで決済を行うと特典を受けられる集客施策です。