- 2022/02/07 掲載
大和ライフネクストとリノベる、NTT西日本の旧社宅をリノベーション
本物件は、地上9階、総戸数42戸の賃貸マンションとして、リノベるが企画・設計施工を担い、大和ライフネクストがサブリース・管理運営を実施します。大和ライフネクストおよびリノベる2社ともに福岡では初の一棟リノベーションとなり、また、大和ライフネクストとリノベるは今回が初の協業となります。
本物件は、1996年よりNTT西日本の社宅として利用されておりましたが、2021年の社宅としての用途廃止に伴い、NTT西日本アセット・プランニングが一般向け賃貸マンションとして検討を進めていたものです。物件の所在地は、福岡市が推進するスマートシティ構想「FUKUOKA Smart EAST」の中心エリアに位置しているため、再開発や新駅が計画されるなど、九州でも注目のエリアです。本物件の専有面積は82.16m2で周辺エリアと比較すると広いことが特徴であるものの、周辺には賃貸物件も多く、再生する上では差別化がポイントとなりました。
そこで今回の計画では、専有部の仕上げや衛生機器一式の刷新によるバリューアップと合わせて、専有部および共用部ともにスマート化を施しました。専有部にはスマートホーム機器を実装し、スマートスピーカーとスマートライト、スマートリモコンを設置。音声で照明がオン・オフでき、照明の色や照度の調整も可能です。また、スマートリモコンによりリモコン操作ができる家電を音声やスマートフォンで操作することも可能となり、音声操作を組み合わせることで一声で複数の家電が操作でき、暮らしに合わせてカスタマイズが可能です。共用部にはIPインターホンを設置することで、外出先でもスマートフォンで来客情報を確認いただけます。
また、外構の一部にキッチンカーを誘致することで、入居者へのサービス向上だけでなく地域に開いた場所として、地域に溶け込むよう計画いたしました。
意匠として、外壁はコンクリート造の持つ力強さや構造美を強調するような色彩トーンや配色計画とし、エントランスは既存の仕上げが活かされるよう床や壁をタイル貼りにすることで、リノベ-ションらしさのあるデザインといたしました。
今回、大和ライフネクストとリノベるは本プロジェクトを通じ、環境負荷を抑えながら資産の収益化・不動産投資の最適化を実現し、企業価値向上に資する不動産の活用を推進させていただきました。リノベるの産学共同研究による調査でも、リノベーションは従来の建て替え(解体+新築)と比較してCO2排出量を大幅に削減することが確認されています(※)。
今後も、リノベーションにより、脱炭素社会実現に資する企業のCRE戦略のサポート、建物管理・運営を通じたコミュニティ活性に寄与することを目指してまいります。
※2021年11月30日リノベる発表のプレスリリース『リノベーションでCO2排出量を76%、廃棄物排出量を96%削減脱炭素社会実現に向け、産学共同研究を実施』より https://renoveru.co.jp/news/5273/
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