- 2022/03/06 掲載
日本生命、契約者配当を増額=2年連続、死亡率低下で
日本生命保険が、2022年3月期決算で保険契約者向けの配当を増やす方針を固めたことが5日、分かった。長寿化などによる死亡率低下で、支払った保険金額が想定を下回り、収益が改善したため。約600万件の契約を対象に、総額で10億円程度増やす。増配は2年連続。
日生は死亡率の改善状況を踏まえ、死亡保障付き商品など収益貢献の大きい契約を中心に増配する方針。死亡保険金2000万円の定期保険付き終身保険に加入する50歳の場合、配当額は308円増の2万4299円となる例がある。
生保各社は、死亡率が改善して保険金の支払いが想定より減ったり、契約者から受け取った保険料を債券や株式に投資して運用益が増えたりした場合、一部を契約者に還元している。今回、運用益による配当については、超低金利など厳しい運用環境が継続すると想定して据え置いた。
【時事通信社】
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