• 2022/03/06 掲載

リスク管理の甘さ露呈=市場の信頼揺るがす―SMBC日興

時事通信社

photo
  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
  • icon-close-snsbtns
会員になると、いいね!でマイページに保存できます。


SMBC日興証券の近藤雄一郎社長は5日、役員を含む4人が逮捕された金融商品取引法違反事件を受けて東京都内で記者会見し、社内のリスク管理に甘さがあったことを認めた。大手証券の一角で複数の幹部が関わった相場操縦疑惑は、東証が再編を進める市場の信頼を揺るがしかねない事態。企業風土を含めた徹底した原因解明と再発防止が求められる。

近藤氏は「市場の公正性に不信感を招いた」と陳謝。自身の責任については「まずは信頼回復に努める」と述べ、外部弁護士による調査や捜査の結果を踏まえ「人事処分を含め厳正に対処する」と述べるにとどめた。

売却予定の株を引き取り、時間外に相対で売るブロックオファー取引は年間数十件あり、数十億円の収益を上げていたという。近藤氏は、引け間際に大きな買いが入った場合は社内システムで検知できるが、審査担当者の「目線が統一されていなかった」などと説明。同取引に特化した社内ルールはなかったが、取引の公正さを期す行動規範に照らせば、ブロックオファーの対象銘柄を自己売買部門が取引時間の終了間際に買うのは「控えるべきだった」と話した。

SMBC日興は2012年と18年にも関係者のインサイダー事件が露呈。今回の事件が会社の利益を目的としていたとすれば、意味合いは重く、近藤氏は「法人として責任を追及される可能性がある」と言及した。

証券界では、ブロックオファーを行う銘柄の自己売買を自粛するなど、より厳格な運用をしている社もある。ただ、企業ごとに違いもあり、業界全体でルールを整備する必要性も問われそうだ。

【時事通信社】 〔写真説明〕役員らが相場操縦の疑いで逮捕されたことを受け、記者会見するSMBC日興証券の近藤雄一郎社長=5日午後、東京都千代田区

評価する

いいね!でぜひ著者を応援してください

  • 0

会員になると、いいね!でマイページに保存できます。

共有する

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます
あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

必要な会員情報が不足しています。

必要な会員情報をすべてご登録いただくまでは、以下のサービスがご利用いただけません。

  • 記事閲覧数の制限なし

  • [お気に入り]ボタンでの記事取り置き

  • タグフォロー

  • おすすめコンテンツの表示

詳細情報を入力して
会員限定機能を使いこなしましょう!

詳細はこちら 詳細情報の入力へ進む
報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます