- 2022/03/15 掲載
ポーラ、「幸福感の表れた顔」を評価する技術を開発
[幸福そうに見える顔の3要素]
(1)頬がリフトアップして見える
(2)頬の肌がなめらかに見える
(3)口角が上がって見える
写真は評価した顔画像の目から下部分
■研究の背景
ポーラは2021年4月より、『ポーラ幸せ研究所』を創設し、従業員やビジネスパートナーとその家族、お客さま、ステークホルダー、地域・社会における美しく幸せな生き方、ウェルビーイング実現に向けた仕組み作りと社内外への啓発のため、様々な研究を続けています。幸せの研究において、幸福感はどのような時に感じるのか、また、どのようなことで幸福感が増すのかを把握するために、「幸福感の変化」を客観的に評価することは重要です。そこで、笑顔などの表情をしなくても、真顔で「幸福感の表れた顔」を評価できる方法を研究しました。
■「幸福感の表れた顔」を評価する新規技術開発
18~82歳の女性272名の顔画像(正面、真顔)を用意し(図1)、画像の人物とは面識のない女性20名に「幸福そう」に見える度合いを7段階で印象評価してもらいました。次に、同じ顔画像の特徴を空間周波数解析で数値化し、その数値を用いて、「幸福そう」に見える度合いを顔画像データから客観的に評価する関係式を導くことができました(補足資料1)。また、「幸福感の表れた顔」の度合いと関連する要素には、「頬がリフトアップして見える」「頬の肌がなめらかに見える」「口角が上がって見える」といった3つの要素が大きく寄与していることが分かりました。
■「幸福感が表れた」印象になる要素
今回の研究結果より、笑顔などの表情でないときでも、幸福感が表れた印象になることが示唆されました。今回突き止めた要素は、スキンケアをはじめとして日々のお手入れや生活習慣での工夫で高めることができます。また、同じ研究から「幸福感の表れた顔」の度合いは年齢とは関係ないことも判明しました(図2)。つまり、若いから幸福そうに見える(図4)、年老いたから幸福そうに見えない(図1)ということはなく、全ての方が幸福感が表れて見える可能性があるのです。今後は、様々な体験によって顔に表れる幸せ度合いの評価方法として活用されることが期待されています。
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