- 2022/03/17 掲載
ベネッセHD、「オンラインスピーキング」に表情・感情認識AIを導入
導入したのは、株式会社シーエーシー(東京都中央区)のオンラインコミュニケーション活性化支援ツール「心 sensor for Communication」をベネッセ独自のレッスン品質管理ノウハウに基づきカスタマイズしたシステムです。本システムは表情・感情認識AIを搭載し、オンライン会議や研修でのコミュニケーションの課題を解決する目的で企業に採用されていますが、教育サービスでは初めての導入です。
■導入の背景とねらい
「オンラインスピーキング」は未就学児、小学生、中高生が受講する英会話レッスンです。初めて外国人と英会話をするお子様も多く、講師の雰囲気やお子様への接し方など、講師の指導テクニックが大変重要です。そのため、子ども向け英会話レッスンの満足度・学習効果を左右する、特に重要な要素を基準化し、全レッスンをAIでリアルタイム解析、講師にフィードバックすることで、指導品質の向上を実現しています。
1 全ての講師が高い水準の指導を実現
子ども向け指導において経験値だよりで感覚的な部分を数値で可視化し、指導歴にかかわらず、すべての講師が高い水準の指導を実現できる仕組みとして導入しています。生徒からの人気が高くリピート受講が多い講師や、体験レッスンから入会に繋がりやすい講師のパフォーマンスを指標化し、もっとも顧客満足度に寄与する要素を重点的に即時フィードバックします。その結果、新人講師でも高い満足に繋がる、ポイントを押さえた指導を可能にしています。また、時間帯によるパフォーマンス悪化等のアラームをキャッチし、講師シフトの見直しに反映することで、常に安定したレッスンを提供します。
2 「笑顔の頻度」をキーにレッスンを活性化
テスト導入の段階で、顧客評価が高いレッスンには「感情表現が豊かでジェスチャーが多用されている」という共通の傾向がみられたため、感情・ジェスチャーを解析観点として取り入れました。講師と生徒の笑顔が多く出現するレッスンは満足度が高い傾向にあることがわかったため(右のグラフ参照)、本システムでは、「笑顔」の頻度を重要指標の1つとしています。
このシステムにより、お子様でも「安心」して「英語で伝えたい気持ち」を高められるレッスンを提供します。
関連コンテンツ
PR
PR
PR