- 2022/07/11 掲載
東急建設、建築物に係るすべてのCO2排出量を算出し提供
サプライチェーンを含む建築物に係るCO2排出量は、大きく3つに分かれます。(1)材料となる鉄骨やコンクリートなど建設資材に係るもの(お客様にとってのScope3)、(2)重機や運搬車両の燃料、仮設電気など施工に関して発生するもの(お客様にとってのScope3)、(3)竣工後の建物運用における使用電気や燃料などから発生するもの(お客様にとってのScope1,2)です。
(1)に関しては2022年2月に公表した「積み上げ式CO2排出量算定シート」(※1)を活用し、(2)施工時に発生するCO2は、保有している多くの施工実績データを係数化して算定します。(3)の竣工後建物を運用する際に発生するCO2排出量は、建物用途に応じ一般的なエネルギー消費量を想定し、設計時に算定するBEI(省エネルギー性能指標)を用いて年間のCO2排出量を算定するなど、それぞれ独自手法で算出し、結果を一つのシートにまとめお客様にご提供いたします。
気候変動に関する関心の高まりから、近年、建物に関してもサプライチェーンを含むCO2排出量把握の要求が高まっています。今回、各ScopeのCO2排出量を一枚のシートにまとめることで、建築物に係るCO2排出量がトータルで把握できるようになります。また、建物の数量が決まれば、短時間での算出が可能となるため、算出結果を踏まえた見直し提案など、さらなるCO2削減に寄与できるものと考えております。
今後、建物建設における脱炭素の動向を踏まえ、お客様のご要望に合わせたカスタマイズを行い、脱炭素社会の実現に貢献してまいります。
※1 「積み上げ式CO2排出量算定シート」
2022年2月に当社で独自ルールを設定した『積み上げ式CO2排出量算定シート』を開発しました。資材の種類が膨大であることに対して、90%以上の物量をカバーできるように重量割合の大きい資材をピックアップし、算定する資材を厳選しています。また、資材固有の原単位については、公的に開示されているデータの他、資材メーカー等へのヒアリングにより補充し、当社独自のデータベースを策定しています。
「積み上げ式による建築資材のCO2排出量算定ツールを開発」(2022年2月3日リリース)
https://www.tokyu-cnst.co.jp/topics/2068.html
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