記事 医療IT 電子カルテの基礎解説、クラウド型のトレンドや「今後の医療の発展に欠かせない」ワケ 2019/11/05 「電子カルテ」は、医療ITを語るためには欠かせないシステムです。ですが、実際に触ったことがない人にとっては想像しづらい部分があることも事実です。本記事では、医療機関外で働く人にも、電子カルテの概要がわかるように解説します。また、注目の高い電子カルテのクラウド化や、電子カルテが今後の医療の発展に欠かせないと言われる理由についても考えていきます。
記事 イノベーション デジタルによりGDPが形骸化、「生活レベル向上」を感じる日本人が多いワケ 2019/11/01 「GDP(国内総生産)だけでは、消費者の生活実態を捉えられない」──。野村総合研究所(NRI)は、GDP以外の重要な要素をGDP+消費者余剰と考えている。日本のGDPが増えていない一方、日本人の生活満足度が向上していることの背景にあるのは、この要素のせいだ。一方、この消費者余剰も伸び悩み始めている。「消費者余剰を生む」にはデータの特質をとらえるべきというが、どんなことを考慮すべきなのか。
記事 医療IT 高齢者を支えるAgeTech(エイジテック)が米国で話題、課題とメリットはどこに? 2019/09/26 ヘルスケアとテクノロジーという大きなテーマの中で、注目を浴びているのが「AgeTech(エイジテック)」と呼ばれる高齢者向けのサービスだ。高齢化社会が始まっている中、データとクラウドを用いた高齢者の見守り、健康問題に対する迅速な対応は今後ますます需要が高まる。だが、高齢者はテクノロジーを使いこなすことができるのか? 家族や医療関係者は高齢者、エイジテックとどう関われば良いのか?
記事 イノベーション 勝者が見えぬ“次世代MaaS”、「3つの難点」を克服して事業化を成功させるには 2019/09/24 「次世代モビリティサービスの勝者は誰なのか」。PwCコンサルティングのパートナーでモビリティ・チーム総責任者を務める早瀬慶氏によると、モビリティは単なる移動手段ではなく、新たな社会や生活を創り出していくものになっていくという。そのため、公共交通もタクシーも、さらに不動産や小売業などさまざまな企業や公共機関が変革を迫られる。それに応えられたものだけに、勝者のチャンスが訪れるのだろう。本稿では、次世代モビリティサービスを検討する上で重要な点をまとめた。
記事 医療IT 「認知症保険」ブームの理由、認知症リスクと介護費用は驚きの高さ 2019/09/20 9月16日は「敬老の日」だったが、明日9月21日は「世界アルツハイマー・デー」だ。アルツハイマー病は認知症の一種である。日本は2065年には国民の4人に1人が75歳以上になる上、高齢者の3人に1人以上が認知症を発症すると予測されている。仮に発症して認知症高齢者グループホームに入居すると、年金だけではまかないきれないほどの費用がかかる。そんな金銭的なリスクを保障するのが、2016年から登場した「認知症保険」である。
記事 医療IT アマゾン、アップル、グーグルがヘルスケア参入で激突、勝負の「決め手」は何か? 2019/09/18 8月27-29日、米サンディエゴで開催されたパークス・アソシエイツ主催の「コネクテッド・ヘルス」サミット。その中で巨大IT企業によるヘルスケア参入とその影響について、さまざまな視点からの意見が交換された。ここでは、アマゾン、アップル、アルファベット(グーグルの親会社)のこれまでの取り組みを振り返りながら、今後のヘルスケア参入競争の戦況を解説する。
記事 医療IT 医療でのAI実践、病院で機械学習はどう活用されているのか 2019/09/03 ヘルスケア分野における業務課題と機械学習の活用例について、前回は製薬企業で機械学習がどのように利活用されているかをご紹介しました。今回は医療分野、特に病院を中心とする医療機関での業務課題と機械学習の適用について考察します。まず、医療視点から見た日本の3大課題を整理して、次に病院・医療系研究機関での機械学習の活用例をご紹介します。
記事 医療IT 製薬業界の機械学習活用をプロセスごとに解説、がん治療をAIが助ける? 2019/08/26 製薬業界は機械学習の活用が活発な業界の1つです。本稿では、DataRobot社のデータサイエンティストを務める筆者が、製薬企業の「薬の新規開発」「薬の生産」「薬の販売とマーケティング」「既存薬の価値向上」という4つのプロセスにおける業務課題と機械学習の活用シーンを解説します。
記事 医療IT 「オンライン診療」は医療格差解消のカギ、アジア諸国のような破壊的革新を産むには? 2019/08/21 医療ITの領域で医師と遠隔でつながる「オンライン診療」が注目を集めています。メドレーやMICINといった注目のスタートアップがオンライン診療システムを提供し、2018年の診療報酬改正で正式に保険点数がつきました。また、LINEとエムスリーの合弁会社であるLINEヘルスケアも本領域に参入する、と名乗りをあげています。アジアの医療を見てきた筆者が、海外の事例を踏まえて、オンライン診療がもたらす未来について紹介します。
記事 イノベーション 日本企業を「ノキアの二の舞」にしないためにできることは? 2019/07/24 イノベーションを創出するデジタルトランスフォーメーション(デジタル変革)は第2章に入る。経営者らの指示でAIやIoTなどデジタル技術を導入した第1章は、業務プロセスの自動化、効率化に一定の成果を上げた。さらなる効率化を進めて、そこから得た経営リソースを新しいビジネスモデルの創出に振り向けるのが第2章になる。成果を生み出すうえで欠かせないのが、デジタル化の目的やゴールを明確に設定すること。欧米アジアの企業に比べて、日本企業のデジタル化は遅れているとの指摘もあるが、第2章はその挽回のチャンスになる。デジタル時代に勝ち残り、リードする策を探った。
記事 医療IT “医療用ソフトウェア”審査が世界的に短期化、先進国と途上国、狙うべき市場はどっち 2019/07/09 人命を扱う医療業界において、ITが真価を発揮するには、各国で正しく許認可を受け、製品登録を行う必要がある。医薬品に対して各国で規制が行われているのはわかりやすいが、見落とされがちなのが、医療機器と、医療用ソフトウェアの規制の在りようだ。今、この2つの規制が各国で変化しており、先進国と発展途上国ではその違いが顕著だ。医療ITビジネスの注目すべき勝負ドコロをグローバルな観点でお教えする。
記事 AI・人工知能・機械学習 FiNC 代表取締役 CTOが考える「AIビジネスの発展に欠かせない人材」とは 2019/07/08 世界的にディープラーニングに関する取り組みが急速に進む中、グローバルから出遅れた日本企業に勝ち筋はあるのか──。国内No.1ダウンロード数のヘルスケアアプリを提供するFiNC Technologies 代表取締役CTO 南野 充則氏が、「日本ディープラーニング協会」最年少理事としての知見を交えながら、人工知能ビジネスにおける日本の現状と人材育成のポイントを解説した。
記事 医療IT 「あなたの薬はスマホアプリです」、デジタル治療時代の到来 2019/06/27 「スマートフォンのアプリを処方する」。医薬品や医療機器では治しきれない病や、高額で治療を受けられないことがある。それをテクノロジーによって解決するのが治療用アプリになる。医療費の高騰など医療課題の解決策としても期待が高まっている治療用アプリは、米国では「医薬品と同等の効果がある」とし、FDA(米国商品医薬品局)が承認したアプリがいくつもある。日本でも2014年の薬事法改正で、医療機器としての承認対象になり、市場参入の環境も整いつつある。医療ベンチャーのキュア・アップはそんな1社だ。同社はこのほど、開発したニコチン依存症治療用アプリの有効性を確認したとし、2020年春にも薬事承認を目指す考え。医学研究者や医師らがITエンジニアと協力し、先端ITを駆使したデジタル治療が加速していく時が来た。
記事 医療IT ゲノム編集で注目のCRISPR、活用は吉と出るか凶とでるか 2019/06/03 ゲノム編集の画期的な技術として知られるCRISPR(Clustered Regularly Interspaced Short Palindromic Repeat:クリスパー)。米国では生物の授業で高校生もこの技術を実際に使用するなど、比較的簡単かつ今後のさまざまな分野への適用が期待されている。一方で過剰な人体への適用が懸念されてもいるが、米国では今年4月初となるケースが紹介され今後のガン治療の刷新される可能性もある。
記事 医療IT 米国の医療AIが抱える“複雑な事情”と苦しい打開策 2019/05/17 AI先進国、米国。この国では医療分野のAI活用でも世界をリードしている。しかし、意外にも米国では医療AIが本領発揮できないように、あえて制限をかけているという側面もあるという。それはなぜなのか。そして、日本の医療AIとその規制はどうなっているのか。尚、本稿では、「医療AI」を主に臨床目的で使用されるものと定義した上で議論を展開したい。
記事 競争力強化 「コンタクトレンズ」戦線のゆくえ、国産メーカーを復権へ導く“4つのカギ” 2019/05/16 新年度が始まる春先は新入学や新社会人、引っ越しなど多くの人の環境が変化する。そうした中、「気分を一新する」「イメージチェンジをする」という意味合いを込めて、メガネからコンタクトレンズに変える人が多い。春という季節はメガネやコンタクトレンズが1年で最も売れる時期だ。日本のコンタクトレンズ市場は右肩上がりの成長を続けており、「コンタクトレンズ好きな国民」ともいわれていることをご存じだろうか。なぜ、日本人はそれほどコンタクトレンズが好きなのか?同市場の推移やシリコンハイドロゲル、ビューティレンズ、スマートコンタクトレンズなど最新トレンドなどを踏まえて考察してみる。
記事 医療IT 医療ITの圧倒的王者、エムスリーが常に勝ち続ける理由 2019/04/18 2019年2月、LINEと協業してLINEヘルスケアを立ち上げ話題となったエムスリー。時価総額は一時1.5兆円を超え、国内医療ITでは圧倒的No.1の企業であり、また2017年には米Forbesの「世界で最も革新的な成長企業」でも5位(日本企業の中では1位)に選出され、世界でも存在感を示します。ただその一方で、業界外から見るとそれほど認知されていない“謎の企業”でもあります。本稿では、「医療界の怪物」とも呼ばれるエムスリーのこれまでの軌跡、そして今後の展望を説明します。
記事 医療IT ヘルスケア業界に黒船? GAFAの「医療IT」戦略はこうなっている 2019/02/27 ヘルスケア業界におけるテクノロジーでは、大きな変化が起きている。テクノロジーの発展と普及を担う主要プレイヤーが、医療機器メーカーからGAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)に代表されるIT大手企業や、他業界からの新規参入者にシフトしているのだ。こうしてメディアを賑わす画期的な医療ITが数多く産声を上げる一方で、医療の現場とその財政状況は必ずしも楽観視できるものではない。今回はTopconの長竹宏氏が、もっとも進んだテクノロジーの活躍の場として注目を集めている医療ITとその実態について解説する。
記事 医療IT 過労死しやすい4つのタイプ、それを防ぐ効果的な方法とは? 2019/02/26 けがをしたり風邪をひいても時間がたてば自然に治るのは、私たちの体に備わった「自然治癒力」のおかげである。自然治癒力は、脳・内分泌系・免疫系の3つから構成されている。昔から「病は気から」と言うように、ストレスが強すぎるとこの3つのバランスが崩れ、病気にかかりやすくなる。日本人は世界的に見ても過労死しやすい傾向がある。だからこそ、ストレスを慢性化させない工夫が必要だ。「マンガでわかる自然治癒力のしくみ」の著者である薬学博士の生田哲氏が、過労死しやすい人の特徴と、過労死を防ぐストレスマネジメント法を語ってくれた。
記事 医療IT 2019年「医療×IT」の2大潮流、ヘルスケアビジネスの新たなブルーオーシャンとは 2019/02/14 2019年に入りまだ1カ月ですが、LINEとエムスリーが共同でオンライン診療事業に参入したり、アップルの医療サービス立ち上げが取り沙汰されたりと、ヘルスケアビジネス領域はすでに大きく動いています。シンガポールで医師プラットフォームの運営に携わり現在は医療AIスタートアップの役員を務める筆者から見た「2019年注目のヘルスケアビジネス」について本稿で解説します。
記事 医療IT テルモCTO 粕川博明のノウハウ「M&Aで拡がった知的資産を“使い切る”」工夫とは 2019/02/05 フェロー、最高技術責任者(CTO)の高い業績の背景には、独自の考え方や思考・行動の原則にノウハウがある。これらのノウハウには、企業の創造力やイノベーション力を高めるパワーがある。そして、日本を元気にするヒントがある。本連載では、フェロー、CTOが自らのノウハウを語っていただく。今回は、テルモ 執行役員 CTOを務める粕川博明氏に話を聞いた。粕川氏は、新薬、医療機器開発や海外の技術探索、投資・導入の仕事を経験し、研究開発のマネジメントを経て、現在はCTOとして研究開発全体をリードしている。
記事 医療IT 不妊の4割は男のせい?「ExSeed(エクシード)」が精子をスマホとAIでチェックする 2019/02/05 日本では晩婚化・高齢出産の増加に伴い、6組に1組が不妊治療を受けている。現在、こうしたソリューションは女性向けが中心だ。デンマークのベンチャー、ExSeedは、女性ではなく、男性に目を向け、新たな角度で不妊に挑む。スマホと人工知能で精子の質を確認するアプリを開発。自宅で簡単に検査を実施し、妊娠の確率を高めるためのライフスタイルの改善提案が受けられるという。
記事 ダイバーシティ 女性の就職で「職人」が意外とアリなワケ 2019/01/30 少子高齢化が進み、人手不足が加速。政府主導で「女性活躍」が叫ばれる中、中小企業においても女性人材の獲得が重要になってきている。大阪府堺市に本社工場を持ち、手ぬぐいの製造販売をおこなっているナカニも、女性の職人の活躍がターニングポイントとなった。同社 中尾雄二社長は、女性が職人という職業を選ぶことについて、「退職・復帰によるキャリアのリセットがない」とメリットを語る。同社が女性の積極採用を始めた理由と、そのノウハウを語った。
記事 医療IT 2019年「治療アプリ」に保険適用へ、モバイルヘルス(mHealth)市場が動き出す 2019/01/23 「ヘルスケアIT」の一種で、モバイル端末を医療に利用する「モバイルヘルス」の主役級「治療アプリ」は、クラウドとアプリによるITシステムが患者の自己管理を手助けし、医師をサポートして病気の治療を行う。アメリカが先行しているが、日本でもすでにその治験が実施され、2019年中にも日本初の薬事承認、保険適用が認められる見通し。第1号は禁煙外来で医師が“処方”するニコチン依存症治療アプリだ。本稿では第1号となるベンチャー企業への取材を含む調査をもとに、「治療アプリ」の可能性について記す。
記事 医療IT パワードスーツとは何か?6分類で理解する「人を強化する」ツールの基本 2019/01/04 「人間を強化する」というアプローチの研究が進んでいる。私たちが着用する「服」にテクノロジーを載せることで、より人間が自由に活動できるようにする試みだ。このような服は「パワードスーツ」と呼ばれ、軍事領域や介護領域で徐々に活用されつつある。ここで、パワードスーツとは何か、どんな種類があるのか、具体例を解説する。
記事 運輸業・郵便業 2018年のロボット業界まとめ、13分野70社超の事例から今後の潮流をつかむ 2018/12/27 最近になりロボットブームはいったん落ち着いたという人もいるし、どんどん活発になっていると見ている人もいる。筆者は後者の立場だが、前者の見方もわからなくはない。取りあえずロボットを入れてみようといった、浮ついた感じが減ってきたといったところなのかもしれない。現実として、生産現場はもちろん非製造業分野においてもロボットの活用は増加しているし、大企業においても中小企業においても「使える」ロボットを求める声や、単なる既存機材や人の置き換えではなく現場全体を変革する一部としてロボットを入れる、あるいは「ロボットを使う」前提で現場を見直す動きは広がりつつあると感じている。2018年のロボットシーンを振り返っておこう。
記事 スタートアップ・ベンチャー アグリテック(農業テック)スタートアップ8社を紹介、スマート農業の先進企業たち 2018/12/17 高齢化が著しく労働力不足が懸念されている日本の農業には今後、農業×ITであるアグリテック(アグテック)の導入が必至となるだろう。AI、IoT、ロボティクスなどの最先端テクノロジーを農業に応用し農業の効率化を図る。本稿では、数あるアグリテック企業の中から、J-Startup選定企業およびデロイト トーマツ イノベーションサミット参加企業などをもとに注目すべきスタートアップを8社ピックアップし、その事業内容や創業者の経歴などとともに紹介する。
記事 スタートアップ・ベンチャー ヘルステック(医療テック)スタートアップ40社まとめ、命と健康守る最新技術を総覧 2018/11/27 ヘルスケアとITを融合した「ヘルステック(ヘルスケアテック)」が盛り上がりを見せている。かつて医療分野のプレイヤーは限定されていたが、近年、異業種の企業やベンチャー、スタートアップ企業などが加わり、新しい価値を持った医療サービスが次々と開発・提供され始めている。本稿では、J-Startup選定企業およびデロイト トーマツ イノベーションサミット参加企業などをもとに注目すべきスタートアップをピックアップし、その事業内容とともに総覧として紹介する。
記事 ダイバーシティ “グッドデザイン”な義足、「必要最低限の補助」と「おしゃれ心」で誕生 2018/11/26 4年に一度の障がい者スポーツの祭典「パラリンピック」。競技する選手を支えるために忘れてはいけないのが、義肢装具メーカーだ。最近では、平昌五輪でアルペンスキーのチェアスキー選手の活躍により業界大手の川村義肢が注目された。同社は従来、障がい者向け義手義足の製造が主要事業だったが、最近は人工ボディなどの新たなニーズも生まれている。同社の代表取締役 川村 慶氏に現状や今後の展開を聞いた。
記事 医療IT ゲノム編集とは何か? 従来の遺伝子治療と何が違う?具体的な実用事例からみる可能性 2018/08/30 人類の長期的生存に不可欠な変革をゲノム編集技術が起こすといわれている。人間のDNAを書き換えて難病を根底から治療したり、作物の遺伝子をピンポイントで組み換えて耐性を高め、世界の食料需要に応えられたりできるようにする可能性があるからだ。ゲノム編集はどこまで有望なのか。いまだ開発段階にあるゲノム編集の概念、技術、応用分野、医療における現在の取り組み事例、現状と今後の展開についてフロスト&サリバン ジャパン コンサルティングアソシエイトのン・ディオン氏が解説する。