SEOの基礎

SEOとはそもそも何か？

　はじめまして。SEO対策について執筆させていただきます、田村と申します。
私はスマートシステム株式会社というSEO対策専門会社でオーナー兼技術者をやっています。第１回である今回は、企業、サイトにとってのSEO対策の可能性についてご説明させていただきたいと思います。

まず、基本の基本ですが、SEOとはSearch Engine Optimizationの略で、日本語に訳すと「検索エンジン最適化」となります。検索エンジンにより拾われやすく、上位表示されやすいサイトを作ることで、サイトのパフォーマンスを高める技術がSEOです。

SEOの効用については、皆さんの実体験に照らして考えてみると早いかと思います。

たとえば、どこかに旅行にいくとします。私の好きな千葉県の九十九里浜に行くとしましょう。宿を探す場合には「九十九里町　ペンション」「九十九里町　ホテル」といったキーワードで検索することが考えられます。しかし「九十九里町　ペンション」では検索結果は2,730件、「九十九里町　ホテル」では13,100件もあります。これではとても全ての検索結果を見ることはできません。一般の方は、30件も見たらその中で宿を決めてしまうのではないでしょうか。

　つまり、「九十九里町　ペンション」や「九十九里町　ホテル」といったキーワードで30位以内に表示されるサイトは、ドル箱の旅館サイトだと言えるでしょう。しかし、これらのサイトはなぜ「九十九里町　ペンション」や「九十九里町　ホテル」といったキーワードで上位に表示されるのでしょうか？


SEOの可能性

　検索エンジンにはそれぞれ、サイトの順位付けをする決まりがあります。これをアルゴリズムと呼びます。このアルゴリズムを解明し、ドル箱の検索結果で上位に表示させることができる技術、それがSEOなのです。

SEOと他の広告の大きな違いは、閲覧する顧客が買う気満々であるということです。たとえば、伊豆に旅行しようという人が九十九里の旅館を探したりはしません。検索し、サイトを見る人は全て九十九里に泊まりたがっている人なのです。

　これは、旅館だけに限ったことではありません。全てのビジネスに共通した利点です。不動産賃貸ビジネスにSEOを応用すれば、借りる気満々の顧客が来ます。ダイエットビジネスに使えば、痩せるためにはお金に糸目をつけない顧客が来るのです。そしてこれらの顧客はノリノリであるがゆえに、大した営業をしなくとも契約は早い段階で決まりやすいのです。

　SEOを導入することで、高度な対人能力が必要なくなるのです。コンピュータービジネスなど、技術畑の企業はよく営業力が不足していると言われますが、年がら年中キーボードを叩いている人でも片手間で接客して、それで契約できてしまうというのがSEOによって引き込んで来た顧客の特徴です。

　他の広告ではそうはいきません。集客してきた見込み客をどれだけ購買に転換できるかが、営業マンの腕前になります。しかし、SEOを導入している企業でしたら、営業職は技術職との兼業でも十分に成り立たすことすら、可能かもしれないのです。


質の高い顧客を生むために

　一番いい例が、私です。私はどちらかというと口下手で、あまり話がうまい方ではありません。それでもどうにか会社を経営していけるのは、SEOで良質な見込み客を集客することができるからなのです。

「やる気満々の客」というのは普通あまりお目にかかることはないですが、SEOで集めたお客さまは、買う意欲が高いのです。今すぐにでもソリューションを買いたくて仕方のない人が、キーボードを叩いて、検索して来るのです。

　SEOは今までとはまったく違うタイプの広告でありえる、素晴らしい営業の力を保有しているのです。買う気のないお客さまを相手に必死で頭を下げて説得する、そんなビジネスは楽しくありませんし、無意味な場合も多々あります。
「ぜひ売ってくれ」という顧客を大量に集客する可能性を秘めたSEO。次ページ以降、具体的な事例などを踏まえて、解説させていただきます。