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  • 2007/09/19

【国分事例】創業1712年の食品卸売の老舗企業、情報システムのダウンサイジングへの取り組み

1712(正徳2)年創業の国分は、国内有数の食品卸売の老舗業者として知られる企業である。その国分が情報システムのダウンサイジングに取り掛かったのは、2000年のこと。最後までメインフレームで稼働していた基幹系システムもUNIXサーバーに乗せ替えることが決まり、2004年から移行作業が始まった。


12,000を超える基幹系バッチジョブをIBM AIXに乗せ替え
A-AUTO for UNIXを採用して期間短縮とコスト抑制を実現

国分株式会社
国分
 1712(正徳2)年創業の国分は、国内有数の食品卸売の老舗業者として知られる企業である。同社がビジネスで追求しているのは、「食を通じてこころ豊かなくらしをお届けする」こと。その礎となっているのが、300年に及ぼうとする歴史の中で築かれてきた信用だ。さらに、これからの食流通の最適化を目指して、メーカー、卸売業、小売業の3層にわたるサプライチェーンを最適化するサプライチェーン・コンソリデート(SCC)の確立にも着手。最新のITを流通の構造改革に活用する取り組みを進めている。

 その国分が情報システムのダウンサイジングに取り掛かったのは、2000年のこと。最後までメインフレームで稼働していた基幹系システムもUNIXサーバーに乗せ替えることが決まり、2004年から移行作業が始まった。多数のバッチ処理を移行するために選ばれたのは、ビーエスピーのジョブ管理ツール「A-AUTO for UNIX」。コンバージョンツールを使うことによって、メインフレームからのバッチジョブの移行を短期間に低コストで行うことができた。新しい基幹系システムは、2005年9月からUNIXサーバーで稼働している。


基幹系システムのダウンサイジングにはバッチジョブの移行が付き物

国分 沼倉氏
国分
情報システム部 システム企画
運用チーム 副部長 
沼倉 正氏
 メインフレームからオープン系サーバーにダウンサイジングすることによって、情報システムの品質向上と総所有コスト(TCO)の抑制を実現する――。国内有数の食品卸売業者として知られる国分は、この大方針のもと、自社開発してきた情報システムのリニューアルを2000年から進めてきた。先行してオープン化された物流系システムや情報系システムに続き、2004年には基幹系システムのダウンサイジングに着手。Kokubu Management System(KMS)と呼ばれる次期基幹系システムのプラットフォームには最高クラスのパフォーマンスが得られるUNIXサーバーを選び、アプリケーションとデータベースの両方を刷新する超大型の移行プロジェクトをスタートさせた。

 ただ、KMSへの移行は慎重の上にも慎重に行う必要があった。「システムの安定稼働に責任を持つ部署として、アプリケーションの基本的仕組みとプラットフォームの両方を一気に変更するのは難しいと判断しました」と語るのは、基幹系システムの運用管理業務を統括している沼倉正氏(情報システム部・システム企画・運用チーム・副部長)。影響の及ぶ範囲が非常に広いので、万が一にも国分のビジネスに支障を来さないようにするには、ステップを分けて着実に移行した方がよいと考えられたのである。慎重な検討の結果、フェーズ1では従来のメインフレームと同じ仕組みのままでオープン系プラットフォームに乗せ替え、新しい方式や機能はフェーズ2に実装するという移行方針が決まった。

 メインフレームで稼働していた旧基幹系システムでは、配送や在庫の管理を行う物流系システムなどから上がってくるデータを基に、実績データの集計、売掛金や買掛金の元帳更新、請求書発行などが行なわれていた。処理の多くがバッチ方式であったため、ジョブ管理ツールにはビーエスピーのA-AUTO(メインフレーム版)を採用。「基幹系システムを預かるシステム企画・運用チームでは、ジョブネットの数で約7,000、バッチジョブの数では12,000以上のバッチ処理の運用を行なっていました」と、久保隆行氏(情報システム部・システム企画・運用チーム・チームリーダー)は振り返る。


移行コストを低く抑えられるA-AUTO for UNIXをジョブ管理ツールに選択

国分 久保氏
国分
情報システム部 システム企画
運用チーム チームリーダー 
久保 隆行氏
 移行に際して大きな問題となったのは、バッチ処理の扱いである。UNIXのジョブ管理機能はメインフレームに比べてかなり劣るので、バッチジョブをスムーズに運用するには高度なジョブ管理機能を持つ専門ツールの助けを借りる必要がある。システム企画・運用チームは「メインフレームのバッチジョブがA-AUTOを前提とした構成になっているので、フェーズ1ではA-AUTO for UNIX以外の選択肢はありえない」(久保氏)と判断。「移行に要する期間とコストを抑えるという観点からも、コンバージョンユーティリティでジョブネットの移行作業を自動化できるA-AUTO for UNIXが国分にとっての最善の選択でした」と沼倉氏は言う。

 A-AUTO(メインフレーム版)からA-AUTO for UNIXへの移行作業が始まったのは、2004年11月のこと。2ヶ月をかけてスケジュールマスターとホリデーマスター用の日付生成機能を開発した上で、コンバージョンユーティリティを使ってA-AUTO(メインフレーム版)のネットワークマスターとデータ待ちマスターをUNIXに乗せ替えた。移行作業の実務を担当した中村秀彦氏(情報システム部・システム企画・運用チーム)は、「日付設定に関するパラメーターは約4,400ありましたが、すべて日付生成機能で対処することができました。12,000を超えるバッチジョブのうち、90%程度は無修正でコンバージョンできています」と語る。テスト機へのインストールは2005年1月に完了し、A-AUTO for UNIXは6月の並行テストから実際に使われることになった。

 2005年9月にスタートしたKMSフェーズ1の本稼働では、基幹系システムのバッチジョブだけでなく、運用管理ツールを含むすべてのソフトウェアがA-AUTO for UNIXによってスケジューリングされている。システムの可用性を高めるために、A-AUTO for UNIXは論理パーティショニング(LPAR)機能を利用したクラスタリング方式で動作。万が一、本番系のA-AUTOに障害が発生しても、待機系のA-AUTOが処理を自動的に引き継ぐ仕組みになっている。


短期間に低コストでバッチジョブを移行できたことが最大のメリット

国分 中村氏
国分
情報システム部 システム企画
運用チーム
中村 秀彦氏
 KMSフェーズ1のジョブ管理ツールにA-AUTO for UNIXを採用したメリットを、沼倉氏は「メインフレームからオープン系へのバッチジョブ移行を、短期間かつ低コストで実現できたことです」と言う。ダウンサイジングの真の目的は、KMSフェーズ2の新しいアプリケーション機能によって国分のビジネスバリューを高めること。そこに至る中間的ステップのフェーズ1では、期間とコストを極力圧縮することが求められていたのである。

 基幹系システムの運用管理を担当するシステム企画・運用チームにとっては、それまでに培われた技術と経験を生かせたことが大きなメリットだった。中村氏は、「メインフレーム畑で仕事をしてきた者にとって、UNIXに移行するだけでも、新たに修得しなければならないことがたくさんあります。幸い、ジョブ管理ツールは慣れ親しんだA-AUTOでしたから、その分、覚えることも少なくて済みました」と言う。

 メインフレームからの移行が無事に完了したことを受けて、国分はすでにKMSフェーズ2の開発へと駒を進めている。KMSフェーズ2では処理方式が大幅に変わるため、バッチジョブの多くは廃止される予定。ただ、業務上のニーズから存続が求められるバッチジョブもあるので、フェーズ2以降もA-AUTO for UNIXが使われて続けていくことになる。オープン系の世界でも必要とされるバッチ処理の最適運用に向けて、ビーエスピーのA-AUTOはこれからも国分の情報システムを力強く支えていく。


【会社概要】
名称:国分
事業内容:食品卸売業
設立年月日:1712年(正徳二年)(創業)
ホームページ:http://www.kokubu.co.jp/

【導入製品】
A-AUTO

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