矢野経済研究所は12日、コンピュータを用いた製図システム「CAD」製造作業をコンピュータによって支援するシステム「CAM」コンピュータを用いて製品の設計、製造や工程設計の事前検討の支援を行うシステム「CAE」それぞれの市場動向調査を発表した。
調査結果によると、2006年度のCAD/CAM/CAEシステムの主要メーカー84社の売上高は約2,939億円となった。また、2007年度は試算で約3,248億円と、CAD/CAM/CAEシステム市場の市場規模は、対前年10%以上の拡大になると予想した。
アプリケーション別では、3次元CADやEDA市場が好調なほか、製造業の設計作業量増加による2次元CADの復調や、改正建築基準法による土木・建築系CADの復調が特徴的としている。
そのほか、機械系CAD/CAM/CAEシステムの業界構造と市場規模について、2006年度のシステムメーカーの直販ルートが約630億円、システムベンダーからの出荷が約520億円、システムベンダーから代理店を経由して最終市場へ提供されるものが約1,630億円と推定した。