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  • 2015/01/21

コマツと日立建機のものづくりを支える3次元CAD活用、IoTが与える影響とは?

建機・重機で世界大手のコマツ。IoT(モノのインターネット)の先進的な企業としても知られる同社だが、古くからCAD活用にも取り組んできた。そんな同社も世界で戦うには課題も少なくないと情報戦略本部の横堀達也氏は明かす。IoTがCADの世界にもたらす影響とはどのようなものなのか。

フリーライター 井上 猛雄

フリーライター 井上 猛雄

1962年東京生まれ。東京電機大学工学部卒業。産業用ロボットメーカーの研究所にて、サーボモーターやセンサーなどの研究開発に4年ほど携わる。その後、アスキー入社。週刊アスキー編集部、副編集長などを経て、2002年にフリーランスライターとして独立。おもにロボット、ネットワーク、エンタープライズ分野を中心として、Webや雑誌で記事を執筆。主な著書に『キカイはどこまで人の代わりができるか?』など。

グローバルなコマツのものづくりを支える3次元CADシステム

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コマツ
情報戦略本部
ソリューション部
デジタル・エンジニアリング Gr長
横堀 達也 氏
 コマツと言えば、IoTの先駆けともいえる「KOMTRAX」(建設機械の情報を遠隔で確認できるシステム)による建機・車両の管理で有名だ。同社は、小型から超大型まで非常に多くの製品を開発しており、連結売上げ約2兆円のうち、80%を海外市場で稼ぐグローバル企業でもある。オーストラリアやチリでは、同社が誇る世界最大級の鉱山機械が無人で黙々と稼働している。

 確固たるテクノロジーによって先進的な建機を開発するコマツだが、開発現場のCAD事情はどうなっているのだろうか? コマツ 情報戦略本部 ソリューション部 デジタル・エンジニアリング Gr長の横堀達也 氏は「我々のグローバル開発・生産を支えているのは、PTCのPro/ENGINEERとPro/INTRALINKということになる」と認めつつも、「実は現場では、いまだに多くのメーカーのCAD製品を利用している。またデータ管理については、旧バージョンのPro/INTRALINKも使い続けている。Pro/ENGINEERを利用したのは比較的古くて、1994年からだ。ただし最新のCreoについては、まだ導入していない。これがコマツのありのままの実態だ」と明かす。

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 課題としては、まだ2次元CADが残存しており、これを撤廃したいと考えている点が1つ。また最近では、グローバルな共同開発が増えている。そこで各国の拠点での柔軟な対応が求められている点が挙げられるという。

「アジアやロシアの工場などは、Pro/ENGINEERのデータの緊密度は低い。しかし、欧州や米国の開発センターでは、より緊密なデータ共有が必要だ。そこでPro/INTRALINKのレプリカ機能により、リアルタイムかつ良好なレスポンスでデータ共有を実現している」(横堀氏)

 横堀氏は、今後の活動について「来年度には“Creo 2.0”にバージョンアップし、2次元CAD撤廃への足がかりにしたい。またデジタル製品データを効率的に管理できるWebベースの製品データ管理システム“Windchill PDMLink”へのアップグレードも計画中だ」と説明する。この背景には、3次元Viewのさらなる活用という狙いがあるという。

「特にパーツカタログのイラストデータづくりに利用したい。これらを“ClosedーLoop Lifecycle Management”に照らし合わせると、まずCreoのバージョンアップから入り、同時に周辺のCreo IllustrateやCreo Layoutを採用しながら、3次元データの活用度を上げていく方向だ」(横堀氏)

【次ページ】IoTがCADに与える影響とは?

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