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- 2025/05/09 掲載
ついに終焉の「井阪セブン」、大迷走の買収劇は「あのお家騒動」が元凶と言えるワケ(2/3)
お家騒動こそが「すべての元凶」と言えるワケ
そして、筆者はこの「お家騒動」による経営交代こそが、セブン&アイのその後の運命を大きく左右し、最終的にグループを買収の危機にさらすという窮地に追い込むことになったと考えています。それは、井阪セブン&アイの経営における問題の根源が、鈴木氏が2016年段階で認識していた井阪氏の流通グループ経営者としての資質不足と、井阪氏が果たした「下剋上」の結果として、創業家と祖業に対して忖度(そんたく)せざるを得ない状況になったと推察されるからなのです。
鈴木氏時代のセブンイレブンは、マーケティングを基本に据え、常に顧客ニーズを先取りする商品戦略を打ち出してきました。同時に、長期的な観点からは新たな事業戦略を打ち、コンビニビジネスにおけるイノベーションをリードし続けてきたと言えます。
バリエーションあふれる弁当のラインアップ、コンビニスイーツの拡充、さらにはセブンカフェなどの新たな展開等々、業界をリードしてきたのは常に鈴木氏のマーケティング戦略でした。イノベーション面では、野村総研と組んでのPOSシステムの開発・活用は業界を一変させ、またATM専用のセブン銀行の立ち上げはコンビニに革命をもたらしたのです。
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