- 2025/10/29 掲載
【Obsidian活用術】文書作成「超役立つ」3ステップを解説、NotebookLMとの棲み分けも
1963年生まれ。Webコンサルタント、プロデューサー、編集者、ライター、エンジニア。90年代のIT雑誌を皮切りにWebクチコミサイト、SNS、電子書籍出版システム、ニュースメディアのグロースなどで、時代を先取りしてきた。
Obsidianの強み「ある構造」とは
Obsidianは多様な情報を蓄積して管理し、そこから新しい文書を生成することを可能にする知的生産ツールだ。こうした知的生産ツールには、昔からEvernoteなど何度もブームがあって、現在はOneNoteやNotionを使っている人も多いだろう。Obsidianの特徴は、PCやMacのフォルダ構造をそのまま使って文書ファイルを保存することだ。厳密には独自のデータ管理構造を持っているが、Obsidian内フォルダ/ファイルとPC/Macのフォルダ/ファイルがほぼ1対1で対応する。
さらにObsidianの文書ファイルは純粋な文字データだけのテキストファイルになっている。そのため、生成AIを含む外部のアプリから簡単に読み書きしやすいし、インポートやエクスポートという変換作業の手間を省くこともできる。
生成AIと「相性バツグン」と言えるワケ
Obsidianが保存する文書=テキストファイルは「Markdown形式」になっている。英数字や漢字、ひらがなやカタカナなどの文字情報だけのファイルだが、#や-などの記号を使うことで、見出し、リスト、表、リンクなどをシンプルに表現する。Webブラウザがテキストだけで書かれたHTMLファイルを美しくレンダリングして表示するように、Obsidianは、MarkdownファイルをWord文書のように美しく表示できる。Wordのように見出しやリストを指定するのにボタンやメニューを使う必要がなく、キーボードだけで文書作成が完結するので、慣れると生産性が高い。
さらにMarkdownは生成AIとも相性が良い。生成AIにプロンプトで仕事の指示を出すときには、Markdown形式で要点を整理して書くと上手く行きやすい。構造化されたMarkdownを生成AIが理解しやすいというのもあるが、Markdownで見出しを付けたりリストで箇条書きしたりして構造的に文章を書くことで人間側の頭の中が整理される効果もある。 【次ページ】情報整理と文書生産「オススメ3ステップ」
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