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- 2025/08/15 掲載
不遇すぎ…「インフラ運用人材」が評価されない理由、ガートナー流“ド定番”の解決策
“不遇すぎる”…インフラ運用人材の多くが感じている不満とは
Gartnerのシニア ディレクター, アナリスト、米田英央氏は、クライアントから寄せられる質問からインフラ運用人材の現状を次のように分析する。「まず、評価されにくい仕事であることが挙げられます。運用は安全・安定的で当たり前、障害時に力を発揮するとされていますが、障害対応は長年の勘と経験の世界であり、若い人材が参入しづらい領域となっています。そして人材不足に陥り、人材が固定化し、ローテーションの機会も非常に少ないというが悪循環が生じています」(米田氏)

シニア ディレクター, アナリスト
米田 英央 氏
そうした現状は、現場の運用担当者のキャリア展望にも影を落としている。ガートナーが2024年4月に、IT運用担当者を対象として実施した調査によると、キャリアパスに不安を感じている理由として、「他のIT部門のメンバーと比べて昇給・昇進が遅い」「重責であるにもかかわらず、待遇が悪い/評価されない」「新しい技術に触れる機会がない」といった点が上位を占める。
一方、経営陣がIT運用とその担当部門を軽視しておらず、またCIOがIT運用担当者の育成やキャリアパスについて考えていないわけではないことも明らかになっている。「IT運用を重視しているのに、評価されず待遇も悪い。このギャップが若手の定着を難しくし、シニア層に諦めの気持ちをもたらしている」と米田氏は現状を分析する。
開発と運用の分離により、運用者がユーザーから遠くなる
この状況の根本原因として、インフラ運用人材の役割が「守り」に限定されていることが挙げられる。レガシーでモノリシックなシステムでは開発と運用が分離され、開発者はシステムを作れても本番環境を触れず、運用者は本番環境を触れるが定められた手順でしか操作できないという制約がある。
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