• 2025/10/20 掲載

攻撃者 vs 防御者…24時間体制でハッカーと戦う人たちの「正体」(2/2)

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ディフェンダーが活躍する2つのチーム「SOC」「CSIRT」

 サイバーセキュリティの専門家は会社や学校、政府など、さまざまな場所で働いています。小さな会社では1人で多くの仕事をこなすことも多いですが、大きな会社ではチームで協力して仕事に取り組んでいる場合もあります。

 ここでは、専門家であるディフェンダーが活躍している場として、SOCとCSIRTについて紹介します。

・SOC, Security Operation Center
 SOC(ソック:Security Operation Center)は、組織のデジタル資産を24時間体制で守る防御の拠点となるチームです。

 SOCに所属する専門家は、昼夜を問わず組織のシステムやネットワークを監視し、悪意のあるハッカーの攻撃や不正なアクセスの兆候をいち早く察知します。

 彼らの魅力は、単に技術が優れているだけではなく、その鋭い観察眼と分析力にあります。サイバー攻撃の手口は日々進化しているため、SOC の専門家たちは常に最新の知識を学び続け、複雑なログ解析やリアルタイムの脅威検知に挑戦しています。彼らの仕事ぶりは、まるでデジタル世界の探偵のように、誰も気づかない小さな異常を見逃さず、攻撃の痕跡を追い詰めていく──そんな姿勢が、SOCの現場には息づいています。

 SOCで働く専門家たちにとって、「新しいことを学び続ける姿勢」こそが最大の武器です。彼らの成長意欲や探究心は、周囲にも良い影響を与えています。

・CSIRT, Computer Security Incident Response Team
 CSIRT(シーサート:Computer Security Incident Response Team)は、サイバー攻撃やセキュリティ事故が発生した際に、迅速かつ的確に対応する専門チームです。

 CSIRTの専門家は、問題の発見から原因の特定、対策の立案、そしてシステムの復旧まで一貫して担当します。幅広い知識と経験を活かし、インシデントの発生前の備えから、発生時の即応、そして再発防止策の策定まで、さまざまな場面で活躍します。

 彼らの仕事ぶりは、まさにデジタル世界の特殊部隊。緊急事態が発生すると、チーム一丸となって迅速に行動を開始し、問題解決に向けて具体的な作戦を立てて実行します。また、彼らは単なる「火消し役」ではありません。組織全体のセキュリティ意識を高めるための教育や啓発活動にも積極的に取り組み、より強い組織づくりに貢献しています。

 CSIRTで働く専門家の専門性と使命感は、セキュリティ業界全体の発展にも大きな影響を与えています。

ますます重要になっていく“現代のヒーロー”の存在

 SOCやCSIRTの現場で活躍する専門家(ディフェンダー)たちは、決して特別な人だけによる存在ではありません。「学び続ける姿勢」「チームで協力する力」「新しい脅威に立ち向かう勇気」──これらは、あなたにもきっと身につけられるスキルです。サイバー空間が私たちの生活に欠かせないものとなった今、ディフェンダーの存在はますます重要になっています。

 あなたも一歩踏み出し、組織や社会を守る“現代のヒーロー”を目指してみませんか?

※本記事は『実践サイバーセキュリティ入門講座 現場に残された痕跡からハッカーの攻撃を暴け』を再構成したものです。

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