• 2025/12/25 掲載

エヌビディア“一強”は崩れるのか──AI半導体で急浮上した新星「Groq」の正体

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米国の半導体スタートアップであるGroqは2025年12月24日、エヌビディア(NVIDIA)とAI推論(インフェレンス)技術に関する非独占のライセンス契約を締結したと発表した。両社は、この契約が生成AIの実運用で重要性を増す推論処理において、高性能かつ低コストな技術へのアクセスを広げ、グローバル規模での展開を加速させることを目的としていると説明している。契約の金額など詳細条件は公表されていない。
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(Photo:Blossom Stock Studio / Shutterstock.com)
 Groqは2016年に米国で設立された企業で、AIモデルの学習後に行われる推論処理に特化した半導体とソフトウェアを開発してきた。独自のアーキテクチャを採用し、低遅延で予測可能な処理性能を特徴とする。生成AIの普及に伴い、データセンターや企業システムでの推論需要が拡大する中、Groqはクラウドサービス「GroqCloud」を通じて自社技術の提供を行っている。

 今回の合意により、エヌビディアはGroqの推論技術を非独占でライセンス利用できる。一方、Groqは独立した企業として存続し、既存事業を継続する方針を示した。人事面では、Groqの創業者であるジョナサン・ロス氏や社長サニー・マドラ氏を含む一部メンバーがエヌビディアに移籍し、ライセンスされた技術の開発と展開に携わる。

 ロス氏は、過去にグーグルでAI向け半導体TPUの開発に関わった経歴を持つことで知られる。Groqは同日、新たな最高経営責任者としてサイモン・エドワーズ氏の就任も発表した。ロイター通信は、エヌビディアがAI学習分野で大きな市場を持つ一方、推論分野では競争が強い状況にあると伝えている。また、今回の契約に伴い、Groq側は創業者や社長を含む一部メンバーの移籍を公表した。

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