- 2025/09/16 掲載
今アツい「医療AI」、アップル・エヌビディア・グーグルも参戦「5兆円市場」の最前線
世界の主要調査会社200社と正規代理店販売契約を結び、日本をはじめとする世界各所で市場調査レポートを提供している。レポートの取扱数は13カテゴリ30万点におよぶ。レポート販売のほか、提携先への委託調査の仲介や、生成AIを搭載したビジネス分析プラットフォームを取り扱う。
企業URL:https://www.gii.co.jp/
アップルも開発中、医療AI革命で何が変わる?
医療現場にもAI革命の波が押し寄せている。機械学習(ML)、ヘルスケア予測分析、デジタルヘルス統合の進歩を武器に、AIは医療現場の課題に次々と切り込んでいる。2025年、アップルは医師を支援するAIエージェントの開発に着手したと報じられ、ヘルスケア事業の拡大における重要な一歩を踏み出した。このAIツールは、医療データの分析や文書作成、管理業務の効率化によって臨床医をサポートするよう設計されている。
これは、医療現場の効率性を高め、医療従事者の負担を軽減し、よりパーソナライズされたデータ主導のケアを実現するために医療とAIを統合するという、業界のトレンドを表す動きだ。
AIを搭載したツールは診断精度を高め、病気の早期発見を可能にし、患者1人ひとりのニーズに合わせた治療計画の立案をサポートする。また、ウェアラブル端末と遠隔医療ソリューションの統合が進めば、リアルタイムで健康状態を把握、遠隔での患者管理が強化され、医療提供の質は大幅に改善されるだろう。
米国で950件以上承認、AI搭載医療機器の驚異的な普及
2025年現在、FDA(米国食品医薬品局)は950以上のAI/ML搭載医療機器を承認している。中でも放射線科での導入が最も進んでいる。AIとML搭載の医療機器は、診断精度の向上、個別化医療の実現、業務効率化といった成果をもたらす。高度な画像解析や予測分析から、ロボット支援手術やリアルタイムの患者モニタリングに至るまで、医療機器の進化は早期介入、精密治療、ワークフローの合理化を後押ししている。

実際の取り組みとして、グーグルとメイヨー・クリニックは、臨床ワークフローを合理化するための生成AIチャットボットを開発した。これを使えば、医療従事者は自然言語による質問を通じて、画像診断データ、検査結果、さまざまな形式の患者履歴などに素早くアクセス可能となる。
この共同開発は、長期的な価値、安全性、公平性、臨床判断の質の向上に焦点を当て、医療における責任あるAI使用を保証するベストプラクティスやフレームワークの構築を目的としている。 【次ページ】エヌビディアも参入、「デジタル手術」が医療現場を変える
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