- 2026/01/29 掲載
どれが1番使える?ChatGPT・Gemini・Manus・Genspark「スライド作成AI」9種を徹底比較(3/3)
【比較(2)】クライアントへの提案書は作成できる?
一方、越境EC企業「Otaku Port」の事業拡大提案書は、かなり高度な作業で、最新の生成AIにもやや荷が重かったようだ。Microsoft Copilotは、テキストのMarkdown形式の原稿は作成できたが、スライドは作成できなかった。Grokは文字要素だけのスライドを作成したが、ビジュアルを追加しようとして失敗した。ChatGPT AtlasはGPT 5.2 Proを使っても作成できなかった。
Web版のChatGPTはGPT 5.2 Proを使用した場合は作成できたが、完成まで1時間以上かかった。
作成に成功したのは、個人的にクオリティが高いと感じた順に並べると、Genspark、Felo、Claude Opus 4.5、ChatGPT 5.2 Pro、Manus、Gemini 3.0 Pro。Geminiはデザインセンスは高いが内容をシンプルにまとめる傾向があり、内容が浅く物足りなく感じた。これは好みの問題もあるかもしれない。筆者として現時点で実用になると感じたのは、Genspark、Felo、Claude Opus 4.5の3つだ。
特にGensparkは、スライド作成後に細かく場所を指定してAIに直させることも、自分で手動で直すこともできる。PPTX、PDF、Google スライドにエクスポートできる。エクスポートした際に、色やレイアウトの変換に失敗した場所を指定すると修正してくれる。似たような場所をAIが自主的に探して直してくれる。この後、再度エクスポートすれば良いので楽だ。細かいところまで、段違いに使いやすいと感じた。
ただし、Gensparkは勝手にテキスト原稿に付け足して盛る傾向があるので、筆者は「原稿に忠実に」と指示をすることが多い。
【応用編】Nano Banana Proでさらにクオリティを上げる
Nano Banana Proは、画像生成AI「Gemini 3.0 Pro Image」の別名だ。従来の画像生成AIを大きく凌駕する性能が話題となっている。完成度の高い4コママンガがあっという間に作れるし、緯度経度を指定して風景写真を生成したり、回路図から製品写真を生成することもできる。このNano Banana Proの画像生成力をスライド作成に生かす方法がある。スライド原稿からインフォグラフィックスを生成させるのだ。たとえば日本と中国の外交問題を解説したニュース記事を与えると、それをひと目で理解できるインフォグラフィックスに変換してくれる。
同様に、スライド原稿の中で情報量が多くスライド化が難しい部分をインフォグラフィックス化してもらう。今回はGeminiで生成したスライド原稿から3枚のインフォグラフィックスを作成し、図解が必要な箇所に追加した。それによってエンタメ性と情報量の両面でスライドのクオリティがぐっと上がった。
本当は作成したインフォグラフィックスをGeminiにスライドに挿入して欲しかったが、ここはまだ苦手なようで、Google スライド上で手作業で追加した。
たった1年で「ここまで来た」AIスライド作成
生成AIでスライド作成が可能になってから約1年。以前は非常に限定的な機能だったが、今やかなり本格的なスライドもほぼ全自動で作れるようになった。以前は生成したPPTXファイルの見た目はキレイでもレイアウトが複雑すぎて手動での修正が難しかったが、今はそんなこともない。わずか1年で飛躍的な進歩があった。1年後にはさらに完成度は上がるだろう。これからは生成AIをいかに使いこなすかが、すべてのビジネスパーソンに求められる。そのためには生成AIの知識だけでなく、ビジネスや世の中全般に対するより深い知識と経験が必要となっていくはずだ。
なお、この分野は進化が非常に速いのでどんどん状況が変わることを、ご承知いただきたい。
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