- 2026/01/21 掲載
Google DeepMind ハサビスCEOとAnthropic アモデイCEOがダボスで対談「2027年までにAGI実現可能性高い」
今後AIがAIを進化させる「自己改善ループ」に入るかが焦点、5年以内にAIの進化が人間の適応能力超える可能性
アモデイ氏は、以前からの見解として「2026~2027年までにノーベル賞級の成果を出せる能力を持つAIモデルが登場する可能性」というAGI実現のタイムライン予測を維持すると述べている。また、AIが次世代AIを設計・改善する自己改善ループが鍵となり、これが実現すれば開発が指数関数的に加速すると議論した。これはAGIに向けた技術進化の核心的要素となる。
両者は労働市場と経済への影響についても意見を共有した。アモデイは初級ホワイトカラー職の大半が短期から中期でAIの影響を受ける可能性を改めて示し、そのスピードが人間の適応能力を超える懸念を表明している。ハサビス氏は短期的にはAIの進展に伴い新たな価値ある仕事も生まれると述べつつ、AGIの到来後には「人間の存在意義や目的」といった経済以外の問いが重要になるとの見解を示した。
世界的な技術競争に関して、ハサビス氏は中国のAI技術が近年急速に進歩し米国とのギャップが縮まっていることを認めつつも、「フロンティアを超える画期的なイノベーション」はまだ出現していないと評価した。この発言は米中競争の現状を示している。
安全保障とリスク管理も大きなテーマとなった。アモデイはAI技術が悪用される可能性としてバイオテロや自律兵器、独裁的国家による悪用のリスクを挙げ、「技術的な思春期」を克服するための具体的な対策が必要と強調した。またハサビス氏がハイエンド半導体など技術流出の制限を安全性担保のため重要と述べる場面もあった。
ポジティブな側面について両氏は一致しており、AIはがんや熱帯病の克服、新たなエネルギー源の発見など、社会的課題解決における「究極のツール」になる可能性を持つとした。ハサビスはDeepMindのAlphaFold成果を例として、AIの明確な社会善を示す実例を業界が提供すべきと述べている。
ハサビス氏とアモデイ氏はダボス会議でAI競争の激化、AGI実現のタイムライン、社会・経済影響、安全保障の課題、そしてAIがもたらす人類的恩恵の双方を論じ、技術的進化とそれに伴う社会的対応が今後の重要課題であるとの共通認識を示した。
AI・生成AIのおすすめコンテンツ
AI・生成AIの関連コンテンツ
PR
PR
PR