• 2026/02/06 掲載

「Copilot検索」が凄い…「あの資料どこだっけ」消滅で“ちりつも時短”が止まらない(2/2)

連載:Copilot for Microsoft 365で変わる仕事術

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キーワード不要!“曖昧な記憶”から情報が見つかる理由

 そもそもCopilot検索が曖昧な聞き方でも情報を見つけられる理由の1つに、セマンティック(意味)インデックスという仕組みがあります。これは、従来のようにキーワードで情報を整理するのではなく、内容の意味をもとに検索インデックスを構築します。さらに、ユーザーの検索意図を理解し、意味的に近い情報や関連しそうな情報も含めて提示します。

 加えて、Copilot検索はユーザーの所属や、よく一緒に作業するメンバーとの関係性、行動などの文脈情報も活用します。そのため「いま必要とされている情報」を推測し、曖昧な記憶でも見つかる確率が高くなります。

 この仕組みは、いわば「ユーザーが何を探しているか」を推測しながら探す検索です。社内の同僚に「この資料知らない?」と聞くときのように、断片的な手がかりから意図をくみ取り、候補を提示するイメージです。検索語を工夫する必要がほとんどなく、検索に慣れていないユーザーでも使いやすい点は、現場導入を考えるうえで大きな強みになります。

「検索」と「チャット」、生産性を爆上げする“最強使い分け”

 Microsoft 365 Copilotをすでに使っているユーザーであれば、Copilot検索でなくても、Copilotチャットでも自然言語を用いて社内情報の検索を依頼できることを体験していると思います。では、両者の違いは何でしょうか。

 Copilot検索は「検索ボックス型」のシンプルな使い勝手で、情報をすばやく見つけることに特化しています。検索結果には概要が表示されますが、これはあくまで情報を見つけるための手がかりです。また、概要に含まれない候補も一覧で確認できるため、1回の検索でより多くの情報を目にできます。

 一方、Copilotチャットは、見つけた情報を使ってAIと会話しながら要点を整理したり、文章を作成したり、次の作業の構成を練り上げたりすることを支援します。複雑な要望を伝えて、分析や高度な作業を行わせることも可能です。

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Copilot検索は、必要な情報をすばやく見つけることを目的とした機能になっている。その情報をさらに活用するには、Copilotチャットで行う
(筆者提供)

 つまり、Copilot検索で必要な情報を探して材料を集め、Copilotチャットで成果物に仕上げる。この分担が、Microsoft 365 Copilotを使った仕事をスムーズにします。この役割を意識して使えるかどうかが、活用効果を大きく左右します。

 そして、こうした使い分けをスムーズに行うために、Copilot検索にはCopilotチャットとの連携機能があります。検索結果全体や個別の概要にはチャット欄があり、そこに質問や指示を入力すると、見つけた情報を引き継いだままCopilotチャットに遷移できます。これにより、検索から作業への流れがシームレスになります。

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Copilot検索に表示されるプロンプト入力欄から、シームレスにCopilotチャットに移って利用できる
(出典:筆者提供)

Copilot活用の“最短ルート”、まずは検索がおすすめのワケ

 Copilot検索は、従来のMicrosoft 365検索と比べて検索結果が大きく変わりました。筆者の印象では、まだ発展途上な部分も感じられますが、それでも目的に合った結果が返ってくる場面は確実に増えています。時には「こんな情報や資料が社内にあったのか」という新しい発見もあります。

 Copilot検索は、誰もが日常的に行う「検索」という操作をベースにしているため、Copilotの活用を始める第一歩として非常に取り入れやすい機能です。新しいツールを導入する際に多くの組織が直面するのは「使い方を覚えたり考えたりする負担」ですが、Copilot検索は既存の検索体験を自然に拡張するだけなので、学習コストがほとんどありません。

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ユーザーは、これまで通りの検索窓から、特段意識せずともCopilotを使った検索ができるようになる
(筆者提供)

 さらに、従来のMicrosoft 365検索と同じ権限モデルで動作するため、「情報が見えすぎてしまうのでは」という不安もありません。権限管理が適切に設定されていれば、Copilot検索は安全に利用できます。この安心感は、生成AIの導入に慎重な組織にとっても大きなポイントです。

 こうした特徴から、Copilot検索は「まずは検索から始める」という導入ステップに最適です。検索を通じてCopilotの価値を体験し、その後チャットやエージェントなど、より高度な機能へとスムーズに移行できます。

SalesforceもBoxも一発で到達、Copilot検索の本当の威力

 Copilot検索は、Copilotコネクタを利用することで検索範囲をMicrosoft 365以外にも広げられます。接続できる対象は増え続けており、SalesforceやServiceNow、Box、Googleドライブ、オンプレミスのファイル共有など、多様なコネクタが用意されています。

 この外部拡張を視野に入れると、ユーザーは1つの検索窓からCopilotを活用した組織データの横断検索を実現できます。これにより、Copilotの価値だけでなく、社内情報検索に費やしていた膨大な時間の効率化にもつながります。

 Copilot検索は、情報が増え続ける前提の中で「どう探し、どう再利用するか」を考え直すきっかけになる機能です。Copilotチャットやエージェントと組み合わせることで、その価値はさらに広がります。これまで「探す」ことに使っていた時間を、より創造的な作業に回すための最初の一歩として、Copilot検索は取り入れやすい機能だと感じます。

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