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- 2026/03/25 掲載
巨大IP「NARUTO」は約26年で何億円を稼いだ?“異常な海外人気”が生む収益構造の裏側
連載:中山淳雄のキャラクター経済圏(第32回)
東京大学大学院修了(社会学専攻)。カナダのMcGill大学MBA修了。リクルートスタッフィング、DeNA、デロイトトーマツコンサルティングを経て、バンダイナムコスタジオでカナダ、マレーシアにてゲーム開発会社・アート会社を新規設立。2016年からブシロードインターナショナル社長としてシンガポールに駐在し、日本コンテンツ(カードゲーム、アニメ、ゲーム、プロレス、音楽、イベント)の海外展開を担当する。早稲田大学ビジネススクール非常勤講師、シンガポール南洋工科大学非常勤講師も歴任。2021年7月にエンタメの経済圏創出と再現性を追求する株式会社Re entertainmentを設立し、大学での研究と経営コンサルティングを行っている。『推しエコノミー「仮想一等地」が変えるエンタメの未来』(日経BP)、『オタク経済圏創世記』(日経BP)、『ソーシャルゲームだけがなぜ儲かるのか』(PHPビジネス新書)など著書多数。
少年ジャンプ「平均掲載順位」、トップクラスの作品とは?
他作品の掲載順位と比較すると、『NARUTO -ナルト-』の人気の高さが見えてくる。あくまで1つの参考指標だが、ジャンプの掲載順位データをまとめている「ジャンジャン研」によると、『ONE PIECE』の平均2.3位を“超例外”としながら、『ドラゴンボール』(3.29位)、『暗殺教室』(3.53位)、『北斗の拳』(3.82位)、『SLAM DUNK』(3.9位)──そして『NARUTO』(3.7位)となっている。これらの作品のラインアップを踏まえると、『NARUTO』がどれほどすごい作品だったのかが見えてくる。1990年代のジャンプ黄金時代をけん引した『ドラゴンボール』『北斗の拳』『SLAM DUNK』に匹敵する人気を維持し続けたうえ、『週刊少年ジャンプ』の発行部数が600万部から300万部弱へと半減していく時期にも、雑誌を支え続けた存在だったからだ。
とりわけ当時のジャンプをけん引していたのが、『ONE PIECE』と『NARUTO』という二大看板であり、『NARUTO』はその一角を担っていた。ここからは、作品が生み出した関連売上の規模を試算しながら、『NARUTO』のIPとしての実力を分析していきたい。
作品ヒットの要因(1):ストーリー・キャラ設計
『NARUTO』は、バトルシーンの表現の幅を広げた作品の一つだと言えるかもしれない。たとえば、技や力比べといった王道バトルの可能性を広げたのが『DRAGON BALL』だとすれば、特殊能力を使った「異能力バトル」を発展させた作品としては、『ジョジョの奇妙な冒険』や『ONE PIECE』などが挙げられる。
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