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  • 2026/03/19 掲載

サム・アルトマンが警告するAIによる深刻な「知識の貧困」問題

最新のAIにアクセスできない人々が労働市場から排除される恐れ

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オープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)は3月11日に開催された米インフラ会議で、人工知能(AI)が将来的に電気や水道のような「公共料金」として供給されるとの見通しを示した。この発言を機に、AI利用の従量課金化に伴う社会構造の変化が注目を集めている。一方で、最新のAIシステムにアクセスできない人々が労働市場から排除される「AI格差」や「知識の貧困」という新たな社会的分断のリスクも浮き彫りになっている。
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(Photo/Shutterstock.com/jamesonwu1972)

サム・アルトマン氏が語ったAIが「公共料金化」する未来

 米ワシントンD.C.で2026年3月11日に開催されたブラックロック主催の米インフラ会議(BlackRock U.S. Infrastructure Summit)で、オープンAIのサム・アルトマンCEOは、AIの供給形態に関する新たな構想を披露した。

 これまで言語モデルの生成能力やベンチマーク競争に焦点が当たっていたAI業界の議論を、知能を供給するための物理的および経済的なインフラ構築の段階へと引き上げた。アルトマンCEOは「AIは電気や水道のような公共サービスになり、人々は知能をメーターで購入する」と述べ、AIを月額制のソフトウェアから計算資源を継続的に供給する公益サービスへと発展させるビジョンを語った。
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【図版付き記事はこちら】サムアルトマンが語る「AIが公共料金になる未来」(図版:ビジネス+IT)

 このビジョンは、AIモデルが処理したデータ量(トークン)に応じて料金を支払う従量課金制(メーター制)への全面的な移行を意味する。利用者は高度な処理を実行するために高額なハードウェアを自己所有し、大規模な計算システムを自前で維持する必要がなくなる。必要な演算能力を必要な時にクラウド経由で引き出せるようになることで、企業や個人は強力なAIインフラに直接アクセスできるようになる。企業は、AIの導入や運用にかかるコストを電力料金のような変動費として厳格に管理する体制への移行を迫られる。

 さらにAI自体の役割も大きく変わる。ユーザーが画面上で指示を入力して回答を得る対話型のツールから、個人の生活や企業の業務システムの背景で常に稼働する「環境的(アンビエント)」なインフラへと進化する。人間の従業員に業務を委託するように、自律型のAIエージェントが数日から数週間を要する複雑なタスクを処理し続ける。人間は直接的な作業を行う役割から、AIエージェントのチームを監督し管理する役割へとシフトする。知能そのものを社会基盤として流通させることで、あらゆる経済活動の土台が再構築される。

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