• 2026/06/19 掲載

イーロン・マスク氏のxAI「Grok」米軍が対イラン攻撃で使用か?米政府文書で判明

米国防総省の連邦裁判所への提出文書で明らかに

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イーロン・マスク氏が率いるAI企業xAIの生成AI「Grok」が、米軍の対イラン軍事作戦「エピック・フューリー作戦」で標的選定などに実戦投入されていたことが判明した。米国防総省がxAIを擁護する目的で連邦裁判所に提出した文書から明らかになった。この事態を受け、イラン側は中東地域にあるマスク氏関連企業のインフラを軍事標的とみなす姿勢を示している。
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(Photo/Shutterstock.com/Skyloom Production)
 米実業家のイーロン・マスク氏が率いる人工知能(AI)開発企業xAIの対話型生成AI「Grok(グロック)」が、米軍の対イラン攻撃で利用されていたことが米政府の提出文書により発覚した。この事実は、全米黒人地位向上協会(NAACP)がミシシッピ州におけるxAIのデータセンターのガスタービン稼働差し止めを求めた環境訴訟において明らかになった。米司法省は、同データセンターの稼働停止が国防総省の軍事作戦を支えるAIシステムへの電力供給を断つことにつながり、国家安全保障を脅かすとして法廷でxAI側を擁護している。

 米国防総省のAI最高責任者であるキャメロン・スタンレー氏の宣誓供述によると、対イラン軍事作戦「エピック・フューリー作戦」において政府向け派生モデル「Grok Gov」が実戦投入された。同モデルは米軍の標的選定プログラム「プロジェクト・メイヴン」のシステムに統合され、膨大なデータを分析して標的候補を生成した。その結果、米軍はわずか96時間で2000カ所の標的に対して2000発以上の兵器を投下した。国防総省は、このAIが作戦効率の劇的な向上をもたらしたと評価している。

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【図版付き記事はこちら】イーロン・マスク氏の「Grock」米軍がイラク攻撃に利用か?(図版:ビジネス+IT)

 この事実を受け、イラン側はマスク氏の関連事業への警戒と報復の構えを見せている。イランのファールス通信は、米軍などが攻撃においてマスク氏の通信インフラを利用した証拠があるとし、中東地域に展開する衛星通信「Starlink」やソーシャルメディア「X」、軍事衛星網「Starshield」などの施設を軍事標的リストに追加する検討に入ったと報じた。商業用の最先端AIが軍の既存システムと統合され、大規模な武力攻撃を直接主導したことが公的文書で確認されたことで、民間テクノロジー企業の実戦参加に伴う地政学的な報復リスクが明確な形で浮き彫りとなっている。

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