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- 2026/06/21 掲載
ウクライナ軍、米PalantirのAI戦術基盤「PRISMA」でロシア深部への無人機攻撃を本格化
ロシア領内の戦略拠点に対する長距離ドローン攻撃を展開
ウクライナ、PalantierのAI基盤「PRISMA」でロシア深部への攻撃を加速
ウクライナ軍は、ロシア領内深部に位置する製油所や兵站拠点への攻撃に、米Palantir Technologiesが開発したAI搭載型統合自動計画プラットフォーム「PRISMA」を本格導入した。複数の報道機関によると、ウクライナ国防省情報総局(GUR)の部隊が同プラットフォームを使用し、多数のドローンの飛行を制御して長距離攻撃を計画・実行している。PRISMAは、戦場のリアルタイムデータを集約して分析するシステムである。ドローンの過去の迎撃ポイント、ロシア軍のレーダー対象範囲、防空システムの活動状況、地形データなどを単一の統合状況図として可視化する。AIはこれらのデータに基づいてロシア防空網の脆弱性を特定し、迎撃リスクが最も低い飛行経路を算出して各ドローンに割り当てる。作戦実行中も敵の防空活動の状況に応じてリアルタイムにルートを修正し、目標への到達率を向上させている。
電子戦環境下での作戦継続能力も強化されている。ロシア軍のGPS妨害や電波遮断によって地上オペレーターとの通信が途絶した場合、PRISMAで事前学習されたドローン搭載のローカルAIが機体の制御を引き継ぐ。ドローンはコンピュータビジョンによる地形照合を用いて自律的なナビゲーションを実行し、人間の操作なしに目標を識別して攻撃を完遂する。
ウクライナにおけるAI技術の軍事利用は、実戦データの活用によりさらなる展開を見せている。ウクライナ国防省はPalantirとの協力で、AIモデルの訓練環境「Brave1 Dataroom」を構築した。前線で収集された標的の視覚的・熱的データセットを提供しており、現在100社以上のウクライナ企業がこのプラットフォームを利用し、敵のドローンを自動的に検出・迎撃する技術の開発を進めている。
ウクライナとPalantirの連携は、兵力や通常兵器の劣勢をソフトウェアとデータ処理能力で補う現代の戦争形態を鮮明にしている。民間企業が提供するAI技術が国家の軍事作戦の中核に組み込まれる状況は、戦場における意思決定の速度を劇的に引き上げる一方で、自律型兵器システムのガバナンスや、企業が紛争に果たす役割に関する新たな議論を呼んでいる。
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