• 2026/07/31 10:40 掲載

リンクトイン、低品質AI投稿の通報機能を導入──作文支援も縮小

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米ビジネス特化型SNSのリンクトインは2026年7月30日(米国現地時間)、プラットフォーム上に氾濫する質の低いAI生成コンテンツ(AIスロップ)をユーザーが直接報告できる新機能を追加した。
 リンクトインが新たに導入した報告機能は、各投稿のメニューから「AIスロップと思われる(Seems like AI slop)」を選択できる仕組みである。このボタンを押すと該当の投稿はユーザーの視界から排除される。同時にプラットフォームのダッシュボードに対して、不自然なAI利用の可能性があるというシグナルが送られる。同社広報担当者によると、報告を受けた投稿は「興味なし」と評価された場合と同様に、アルゴリズムによる配信リーチが段階的に制限される措置を受けるという。

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【図版付き記事はこちら】
生成AIによって作成されたコンテンツがフィードを埋め尽くしている現状が機能追加の背景にある
(画像:本文をもとに生成AIで作成)

 この機能追加の背景には、生成AIによって作成された中身の薄いコンテンツがフィードを埋め尽くしている現状がある。AI検出を手掛ける米パングラム社の調査では、リンクトイン上の長文投稿の40%以上がAI生成と判定されており、主要SNSの中で最もAIコンテンツが飽和している状態であることが判明している。同調査における全スキャン対象のうち、AI生成コンテンツの約62%がリンクトインに集中していたというデータが示されている 。リンクトインのチーフ・プロダクト・オフィサーであるハリー・スリニヴァサン氏は、数カ月間で数十億件の自動投稿や数十万件の自動コメントを検知し、システム側でブロックしてきた事実を明らかにしている。

 ユーザーからの自発的な報告機能の追加に加え、リンクトイン自身も自社が提供するAIプロダクトの戦略を修正した。これまで投稿作成時に推奨されていた、AIによる自動リライト機能などを撤廃し、ユーザー本来の声を維持したまま文法やスペルのみをチェックする、より控えめな校正ツールへと置き換えた。スリニヴァサン氏は、AIは言語を洗練させる有用なツールであるとしつつも、独自な視点を欠いたコンテンツの自動生成は、現実の人間同士の対話がもたらす価値を希薄化させると指摘している。

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