- 2026/08/27 17:25 掲載
バイトダンス「Doubao Work」投入…アリババ・テンセントと中国AIオフィス競争が激化
機能は文書作成や会議録の整理、調査、表計算、データ分析に加え、画像、動画、Webページ、アプリの生成・編集までカバーする。ユーザーが許可すればブラウザやPCを直接操作し、複数のソフトウェアをまたいだデータ処理や情報収集、フォーム入力なども行う。長時間かかる作業はクラウド上のPCに引き継ぎ、手元のPCを停止した後も処理を続けられるとしている。
企業利用でカギとなるのが、バイトダンスが提供する企業向け協業プラットフォーム「飛書」との接続だ。財新によると、飛書のアカウントでログインすると、本人に認められた権限の範囲で企業内の情報や仕事の文脈を引き継ぐ。新華網によれば、対象にはチャット履歴、文書、会議録、日程などが含まれる。AIに必要な社内情報をその都度入力するのではなく、既存の業務データを基に作業させる仕組みとなる。
今回の投入に先立ち、バイトダンスはAI関連組織の再編を進めてきた。7月30日には飛書の製品チームと豆包の製品チームを統合し、新たな豆包製品チームを設置。一方、飛書のGTM(市場、営業、顧客サービス)チームはクラウド事業「火山引擎」側と統合した。
さらに8月24日までに、AI開発製品「TRAE」とAIエージェント開発基盤「扣子(Coze)」のチームも豆包体系へ統合した。科創板日報によると、TRAE Workと扣子の業務向け機能は豆包と統合する一方、「TRAE IDE」と「CLI」は豆包ブランドのプログラミング製品線として開発を続ける。バイトダンスは一連の調整について、製品と技術資源の連携を強化し、AIを使った業務体験を高める狙いだと説明している。
競合も製品の集約を急ぐ。アリババは8月3日、QwenWorkの公開テスト版を提供開始した。アリババはQoderWork、MuleRun、悟空の主要機能を統合し、企業向け協業サービス「釘釘(DingTalk)」との接続も進める。
テンセントも6月5日、AI生産性ツール群を発表し、企業向けに「WorkBuddy Enterprise AI Workspace」を投入した。テンセント(AI生産性ツール群の公式発表)はWorkBuddyのほか、AIエージェントの開発・運用製品を含めて企業向け展開を強めている。
バイトダンスは飛書、TRAE、Cozeなどに分散していた業務向けAIの製品・開発資源を、豆包を軸にまとめる形となった。個人向けAIとして利用者を広げてきた豆包を、企業の業務データや仕事の流れにどこまで入り込ませられるかが、今後の焦点となりそうだ。
中国のおすすめコンテンツ
PR
PR
PR