- 2026/08/28 10:00 掲載
米NVIDIAがAIモデル共有の「Hugging Face」買収に向け協議、130億ドル規模か
買収規模は129億ドルから130億ドル規模か
NVIDIAによるHugging Faceの買収協議についてはThe InformationやBusiness Insiderなどのメディアが報じた。The Informationは買収に合意したと伝えた一方でBusiness Insiderなどは最終的な合意には至っていないと報じており買収に向けた本格的な交渉が行われている段階にある。
Hugging FaceはオープンソースのAIモデルやデータセットを開発者が公開し共有できるプラットフォームを提供しており世界のAI開発において中心的な役割を担う企業である。同社は2023年8月に実施した資金調達ラウンドにおいて2億3500万ドルを調達し当時の企業評価額は45億ドルに達した。このラウンドにはNVIDIAも参加しており以前から両社には資本関係が存在した。今回の報道における買収額は前回の評価額から約3倍に増加しており成立すればNVIDIAにとって過去最大級の買収案件となる。Hugging Faceの年換算売上高は約1億5000万ドルに達していると報じられている。同社は過去にNVIDIAからの5億ドルの出資提案を受けたが独立性の維持を理由に拒否した経緯がある。
近年のAI市場においてNVIDIAは自社製半導体の提供にとどまらずオープンソースモデルのエコシステムへの関与を深めている。独自のAIモデルの開発やソフトウェアインフラへの投資を継続的に拡大しており今回の買収協議もAI開発者コミュニティにおける同社の基盤を強化する動きに位置づけられる。またNVIDIAはこれまでにもPoolsideやGroqといったAI企業に対してライセンス契約や投資を行ってきた。これらの動きはAI開発のソフトウェアからハードウェアに至る技術基盤全体におけるNVIDIAの関与を拡大する戦略の一環である。Hugging Faceが保有する膨大なモデルやデータセットおよび開発者との接点を取り込むことで自社の事業基盤をさらに強固なものにする狙いがある。
Hugging Faceは2026年7月にOpenAIの研究用AIモデルが隔離環境を突破して、Hugging Faceの本番システムまで侵害したインシデントに直面した。AIインフラの維持コストや高度なセキュリティ対策の要件が増大している事業環境下において同社は単独での運営から買収の受け入れも視野にいれた協議を続けていると推測される。現在までのところNVIDIAおよびHugging Faceの双方から買収に関する正式な声明は出されていない。
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