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  • 2026/09/30 23:30 掲載

米グーグル「AIが見つけた脆弱性の半数がRCE」、開示件数は8カ月で倍増し悪用も前年超

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米グーグルの脅威分析部門GTIGは9月30日、AI時代の脆弱性の発見と悪用の動向をまとめたレポートを公開した。月間の開示件数は2026年1月から8月で倍増し、悪用された脆弱性も8カ月で前年通年を上回った。AIが見つけた脆弱性の50%は遠隔からコードを実行できる危険なものだったという。
米グーグル「AIが見つけた脆弱性の半数がRCE」、開示件数は8カ月で倍増し悪用も前年超の画像
米グーグルの脅威インテリジェンス部門GTIGが、AI時代の脆弱性の発見と悪用の動向をまとめたレポートを公開
(出典:Google)
 米グーグルの脅威インテリジェンス部門であるGoogle Threat Intelligence Group(GTIG)は2026年9月30日、AIの普及が脆弱性の発見と悪用に与えている影響を分析したレポートを公開した。2025年1月から2026年8月までの統計をもとに、脆弱性の開示件数が倍増したことや、AIが発見する脆弱性は遠隔から任意のコードを実行される「RCE(リモートコード実行)」につながりやすいことを明らかにした。

 レポートによると、脆弱性の月間開示件数は2026年1月の5045件から、8月には1万740件へと倍増した。ただし、Linuxカーネル関連では約5000件のCVE(共通脆弱性識別子)が割り当てられたものの、悪用は確認されていないという。GTIGは、件数だけを見ると実態を見誤るおそれがあると指摘している。

 悪用も増えている。2026年1~8月に開示され、実際の攻撃での悪用が確認された脆弱性は141件で、2025年通年の127件をすでに上回った。ゼロデイ脆弱性の悪用は月平均8件から11件に増え、8月には22件に急増。悪用された脆弱性の62%をゼロデイが占めたとしている。

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脆弱性がもたらす被害の種類別の割合。青はAI以外で見つかった脆弱性、赤はAIが見つけた脆弱性で、AIによる発見分の50%がコード実行につながる
(出典:Google)

 AIが発見した脆弱性は、性質も異なる。AIで見つかった脆弱性のちょうど50%がRCEにつながるもので、CVE全体の26%を大きく上回った。GTIGの危険度評価では、AI以外で見つかった脆弱性の69%が「低」だったのに対し、AIによる発見分は「中」が58%で最多だった。第三者の調査用AIエージェントが自律的に発見したビヨンドトラスト製品の脆弱性では、公開から4日以内に攻撃グループによる悪用が始まったという。

 AI基盤そのものの脆弱性も急増している。2025年1月以降に開示されたAI関連の脆弱性は累計2076件で、うち1500件超が2026年分だった。複数のAIエージェントを連携させるオーケストレーション基盤が782件と約半数を占め、推論やモデル配信の基盤も212件に上った。

 GTIGは企業に対し、すべてのパッチを一律に当てる運用から、脅威インテリジェンスに基づいて優先順位を付ける運用への移行を求めている。ソフトウェアやサービスを提供する企業には、出荷前にAIを使ったコードレビューを実施するよう促した。レポートは「脆弱性の発見と悪用のペースは、短中期的に高まり続ける可能性が高い」と結論付けている。

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