- 2026/09/30 21:00 掲載
Claude同士に本の交換をさせたら?アンソロピック、「AI代理交渉」実験の結果を公開
参加者本人の好みをClaudeがどこまで正しく把握できたかを調べるため、参加者は原則10冊の本に順位を付けた。順位を提出した188人を対象に、順位表にある2冊ずつの全ペアについて、「本人がどちらを上位にしたか」と「Claudeがどちらを上位だと推定したか」を照合した。その結果、両者の判断が一致した割合は61%だった。ランダムに推測した場合の50%は上回ったが、短時間の対話から好みを推定するには課題が残った。
アンソロピックは、取引が理想的な結果に届かなかった主な原因は、Claude同士の交渉がうまくいかなかったことよりも、参加者の好みを正しく推定できなかったことによるものだったと分析している。
なお、取引から3週間後の追跡調査では、回答者の受け取った本への満足度は10点満点で平均7.2点だった。追跡調査の回答率は59%だった。
アンソロピックは、参加者が同社社員に限られ、一般の利用者よりClaudeを信頼しやすい可能性があることや、追跡調査に回答しなかった人による選択バイアスの可能性などを実験の限界として挙げている。
今回の実験は、将来、AIエージェントが利用者に代わって市場で相手を探し、取引や交渉を行う場面を念頭に置いている。実験の結果、AIに交渉を任せるには、相手とのやり取りだけでなく、まず依頼した本人の希望や優先順位を正しく理解することの重要性が示唆された。
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