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- 2026/10/23 13:19 掲載
マイクロソフトの診断AI「MAI-DxO」がScience掲載 複雑症例の正答率83%、医師は36%
同社の公式ブログによると、MAI-DxOは複数の仮想の医師が役割を分担し、診断の候補を挙げながら必要な質問や検査を選び、何度か議論を重ねて診断を絞り込む仕組み。検査ごとに、得られる情報の価値と費用を比べながら進めるという。
評価には、同社が開発した診断ベンチマーク「SDBench」を使った。医学誌NEJM(ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン)の症例記録304件と、米国の救急外来の症例を、最初は限られた情報だけが与えられ、診断する側が何を尋ね、どの検査を頼むかを選んでいく対話形式の課題に変えたものだ。
結果として、GPT-5を使った構成のMAI-DxOは、複雑なNEJMの症例で正答率83%を記録した。参加した医師は、参考資料を使わない場合で22%、使える場合でも36%だった。救急症例では、MAI-DxOが80%、医師が47%だった。
コストについて同社は、正しい診断に至るまでの検査や処置が少なく、医師の半分から3分の1の費用で済むと説明している。新しいモデルのGPT-5.5で評価をやり直しても、手法を変えずに精度は維持され、さらに向上したという。
SDBenchは、NEJMの一部症例を対象に、判定や費用の見積もりのコードも含めて公開した。ソースコードはMIT Licenseのもと、GitHubで公開されている。
今後は、ボストンのベス・イスラエル・ディーコネス医療センターと提携し、実際の病院で評価する。患者がシステムと直接やり取りし、その性能を医師の独立した評価と比べる前向き研究を行う計画という。
マイクロソフトは2025年11月、超知能チームの立ち上げを表明していた。手始めの分野に選んだのが医療診断だった。
では、正答率83%を出したAIは、本当に医師より安く診断できるのか。背景には、論文に記された構成ごとの費用の内訳と、研究者自身が挙げた比較の限界がある。
・コスト半減は、どの設定の数字なのか
・質問が先か検査が先か、AIと医師の診察の違い
・著者自身が認めた比較の落とし穴と次の焦点
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