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- 2026/10/23 11:47 掲載
米マイクロソフトが報告「中国系組織がAI自律ツールで世界規模のサイバー攻撃」
攻撃対象の選定から管理者権限の奪取まで3時間未満で完了
マイクロソフトが報告「中国系組織が世界規模のAI自律攻撃」
マイクロソフトの発表によると、中国系の組織「Storm-0940」は遅くとも2026年9月頃から自律型AIペネトレーションテストツールであるARTEXを悪用し、攻撃を開始した。主な標的となったのは、IT管理ソフトウェア企業ConnectWiseが提供するバックアップサービスを利用するMicrosoft 365の顧客テナントである。攻撃対象は航空宇宙、防衛、自動車、金融、政府機関、メディアなど広範な産業分野に及んだ。 ARTEXは大規模言語モデルと連携して動作するマルチエージェントシステムである。人間のオペレーターから指示を受け取ると、AIが自律的にネットワークの偵察、エンドポイントの走査、認証プロトコルの操作を実行する。この自動化により従来の手動操作では数日から数週間を要していた侵入プロセスが大幅に短縮され、一部の標的環境では初期アクセスからクラウド全体の管理者権限を獲得するまで3時間未満で完了した。 攻撃者はConnectWiseのクラウドバックアップ環境から不法に取得した認証情報を利用し、事前に付与されていた高権限のアプリケーショントラストを悪用した。
これにより多要素認証を無力化し、ピーク時には毎分2900回のペースで顧客テナントへの一斉サインインを試行した。侵入に成功した環境では、侵害したアプリケーションにグローバル管理者ロールを自動付与し、新たなクライアントシークレットを追加することで永続的なアクセス権を確立している。
ConnectWiseはインシデントの発覚後、被害の拡大を防ぐために7つの主要アプリケーション識別子の接続を無効化する措置を実施した。開発元によってARTEXの公開リポジトリは2026年10月8日に非公開化されたものの、それまでに多数の複製が行われており、サイバー犯罪の領域に拡散している。マイクロソフトは、AIが複数の侵入経路を24時間体制で並行して探索する状況に対応するため、防御側にも自動化された監視と対応体制が必要であるとしている。
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