ロボット、インバータなどを手がける安川電機は、2008年6月に中華人民共和国遼寧省瀋陽市の経済技術開発区に設立した安川電機（瀋陽）有限公司での生産を6月12日に開始し、竣工式を7月6日に開催した。

　安川電機（瀋陽）有限公司では、中国市場向けサーボモータ、サーボアンプの製造・販売を手がけ、2012年度には約200億円の売り上げを目指す。今回の新工場の竣工含め、約50億円の投資を行う予定。

　安川電機では、2010年度を「アジアシフトの加速」を社長方針とし、特に成長率の高い中国市場を重要市場と位置づけ、シェア拡大に取り組んでいる。自動車向けロボットは投資抑制の影響を受ける一方で、インバーターやサーボモータなどのアジア需要を取り込む狙い。

　既存の上海の生産拠点である「上海安川電動機器有限公司」とあわせ、中国市場を幅広くカバーし、安定的な供給体制を構築していくとしている。