米アップルがiOSの開発環境を緩和、初めてアプリの審査基準も公開

　米アップルは9日（現地時間）、iPhoneやiPad向けのアプリケーション開発者向けプログラム「iOS Developer Program」において、ライセンス規約を緩和すると発表した。

　また、アプリケーションのオンライン販売サービス「AppStore」において、アプリケーションを配布する際の審査基準「App Store Review Guidelines」を初めて公開した。

　同社は4月に発表したiOS 4のSDKリリースに合わせて、開発言語をObjective-CやC、C++、JavaScriptに限定していたが、こうした文言が削除されることになった。

　これにともない、米アドビはAdobe Flash CS5の機能として提供を予定していた「Packager for iPhone」の開発作業を再開することを明らかにしており、iPhoneやiPad上でFlashが正式に利用できる可能性が出てきている。

　また、今回初めて公開された審査基準では、ポルノや暴力、ユーザーエクスペリエンス、機能への影響、サービス、商標など広範にわたっているほか、審査が拒否された場合の異議申し立ても可能になっている。ただし、同基準はアップルの意向次第で変更が加わる可能性についても言及している。