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  • 2010/09/15

ソーシャル型位置情報サービスのキラーアプリを考える【○○はビジネスになるか(14)】

日本国内SNS最大手のミクシィは先週、「mixiチェックイン」で位置情報サービスに参入した。モバイルならではの要素である「位置」は、拡大を目指す各SNSの必須機能となりつつある。位置情報を使ったアプリケーションは大小のサービスプロバイダーが入り乱れて争う分野だが、公開されているプラットフォームを活用することで、アイデアさえあれば、誰もがチャンスをつかめそうだ。先行する米国のサービスの例から考えてみたい。

行宮翔太

行宮翔太

ローカルTV記者、全国紙記者を経て、ITやビジネス分野のライティングを手がける。NTTPCコミュニケーションズ運営時のCNET、(株)ガリレオの「Infostand」などで執筆。四半世紀以上前に数年間住んだインドが“IT先進国”になったことを、どうしても信じられない。

隆盛迎えるソーシャル型位置情報サービス

 位置情報サービスには、ナビゲーションや地図のサービス、これらと組み合わせたグルメや店舗の案内、また、携帯電話でプレーする「位置ゲー」、そしてソーシャル型などがある。とくにソーシャル型は最近、FacebookやTwitter、Googleのような超大手のSNSやインターネットサービスが取り込みを強化しており、次のインターネットサービスの重要要素になると期待されている。

 ソーシャル型位置情報サービスの代表的なものには、「Foursquare」「Gowalla」「Brightkite」「MyTown」などがある。この中では古手にあたるBrightkiteでも、サービスの開始は2008年4月と2年ちょっと前。Foursquareとgowallaは昨年3月、MyTownに至っては昨年12月のサービス開始で、まだ立ち上がったばかりの市場といえる。ユーザー数も現在、全部合わせても1000万人程度とみられており、既に億単位になっているSNSには、足下にも及ばない。しかし、その成長には目を見張るものがある。

 ソーシャル型位置情報サービスサービスは、GPSなど位置情報機能を持った端末から、自分の現在位置を登録する「チェックイン」や、その場所へのコメント付加など、ほぼ共通の機能を持っている。ただ、これだけでは、すぐに飽きてしまう。そこでそれぞれ、ユーザーの活動を促し、登録者を増やすためのさまざまな工夫を凝らしている。

 たとえば、Foursquareでは、訪問回数などに応じてもらえる「バッジ」や、その場所で最もチェックイン回数の多い人に与える称号「メイヤー(mayor:市長)」などで、ユーザーのモチベーションを高めている。gowallaでは、この称号が「ピン」となり、仮想アイテムの収集・交換といった要素も加えて、よりゲーム性の高いサービスとなっている。

 また、MyTownでは、仮想通貨をためて、訪れた場所を“仮想的”に購入することができる。こうして買い集めた仮想不動産で構築された仮想の街。これがすなわち「マイタウン」である。自分の街の評価額も表示され、これを励みに、さらに拡大を目指す。不動産ゲーム「モノポリー」を現実に存在する場所を使ってプレーするような感じである。

APIを利用して新しいサービスを開発

 こうしたサービスの中で、最も知名度が高いのは「4sq」ことFoursquareだろう。サービス開始から13カ月の今年4月にユーザー数が300万を突破。また、ニューヨークのタイムズスクウェアに派手な電飾看板を出すなど、アピールも得意だ。日本でも人気が高いようで、東京都内などをみると、駅からレストランまで、至る所にチェックインの場所(venues)が設定されているのが分かる。

 FoursquareのWebサイトには、「App Gallery」というアプリのコーナーがあり、サードパーティーが構築したさまざまなサービスを紹介している。Foursquareが公開しているAPIを使って構築したもので、9月初め現在で、約130種類が登録されている。実際には、もっと多くのアプリが存在しているのだが、同社でも把握しきれていないのだという。

 この中に、位置情報サービスを使った“未来のキラーアプリ”のヒントがある――かもしれない。チェックしてみよう。

【次ページ】位置情報サービスベースアプリの5つのタイプ

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