• 2011/10/27 掲載

現場による“カイゼン”を促す運用管理、長年の課題から脱却する真の解決策とは(2/2)

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“現場”によるカイゼンを促す運用管理とは?

 1972年の創業以来、徹底した現場主義でシステムを見てきたアシストにとって、「運用管理」は日常とも言うべき存在。運用管理の改善が限界にある、運用管理のベストプラクティスにたどり着けない、ITILを使いこなせないといった課題は、多くの企業で見てきた“現実”だ。企業の“現実”の運用管理を知る同社が、トップダウン型ではなく、改めて“現場”からの改善をITサービスマネジメント全体をマッピング、あるいはリデザインし、ソリューションとして結集した。それが「ENISHI(縁:えにし)」だ。

「お客さまの課題は障害監視や自動化などの基盤管理の強化から、構成管理や変更管理など、ITサービスマネジメントのより高度な取り組みへと移行してきています。アシストでは、これまでもJP1を中心としたシステム運用管理のソリューションを提供していましたが、運用管理の長期的な課題への取り組みが重要性を増していると考え、その解決策としてノウハウを集結しました。それがENISHIです。当初は、システム間連携から取り組み始めましたが、より高品質なITサービスを提案するため、ITサービスマネジメントのフレームワークの再構築を行ない、今春より提供を開始しました。」(蝦名氏)

 ENISHIは大きく「基盤整備」「品質向上」「最適化」の3つのステップから構成される。「基盤整備」はITの基盤を支えるインフラ関連のステップ、「品質向上」がITサービスの品質改善・効率化強化のステップ、「最適化」がITサービス運用全体を可視化して、全体を最適化するステップだ。

 各ステップを構成する運用プロセスにはさまざまな運用管理機能が含まれ、各機能を強化することで個々の運用プロセスを成熟させることができる。こうした流れはそれほど目新しいものではないかもしれないが、重要なことは、このフレームワークと自社の取り組みを比較することだと蝦名氏は説明する。

「運用を改善するにあたって重要なことは、自分たちがいまどこまでできていて、将来的にどこまでやりたいのかをきちんと把握したうえで、現場が取り組むべき内容を明確化することです。その際に、自社の仕組みと比較できるベースとなるのがENISHIフレームワークなのです」(蝦名氏)

 さらに取り組むべき課題が明確になっているなら、すぐに導入できるソリューションも提供されている。それが「ENISHI実践ソリューション」だ。現時点では、「インシデント管理強化ソリューション」「インフラ構成管理ソリューション」「イベント管理強化ソリューション」「モニタリング最適化ソリューション」の4つが用意されている。

いまこそ継続的な改善サイクルの定着を

 システム運用管理を最適化する最大のポイントは、継続的な改善サイクルを定着させることだ。その取り組みとしては、現状を見える化し、次の改善に向けたフィードバックを習慣化することだ。「ENISHI」はそのための枠組みという。

 ITILのように身構える必要はないが、ITILを否定するものではなく、ボトムアップ型で目の前の課題を解決しながら、システム運用管理全体を自然に最適化できる仕組み作りを支援するためのものだ。日本企業は現場が強い。その強さをうまく引き出せば、日本企業ならではのIT活用の道が模索できるのではと蝦名氏は語る。

 アシストでは、11月22日にさまざまな運用管理の課題を持つ人々に向けた無料のセミナーを実施する。ITに対するビジネス部門の期待、イベント管理/モニタリング、障害管理/構成管理、デモによる実践ソリューションまで幅広いセッションが用意されている。運用管理の負荷の増大、さらなるコスト削減やサービス品質の向上に頭を悩ます人はぜひ足を運んでみて欲しい。きっとシステム運用管理のカイゼンを実現する新しい発見があるはずだ。

【11/22開催】ITサービスマネジメント&デスクトップ仮想化セミナー開催! 注目のセミナー

開催日 2011/11/22 (火) 13:00~16:55
会場 明治記念館
主催 アシスト
テーマ ~絶対に役立つITサービスマネジメント&デスクトップ仮想化のTipsが満載~
参加費 無料

基調講演「業務/ビジネス部門のITに対する期待と、投資対効果」
テクノ・システム・リサーチ 幕田 範之氏

<講演概要>
企業の「ユーザ部門」から見たIT部門への期待とは?ITユーザは「迅速なサービスイン」「問題発生時の対応」「業務改善提案」を求めています。スマートフォンやタブレット端末などの市場動向をふまえながら、IT部門がとるべき行動にについてお伝えします。さらに、「IT運用管理の投資対効果を簡単に出す方法』もお教えします。

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